Louis Vuitton 廃盤ラインの修理について
2023.09.28
様々なコレクションが登場するルイヴィトン。ラインの入れ替わりも多く廃盤となったラインも多くあります。ルイヴィトンでは廃盤になったモデルの修理は受け付けてもらえないことがあるのをご存じでしょうか?実際に、こちらの記事を読まれている方の中に「ルイヴィトンに修理依頼をしたが断られてしまった」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はルイヴィトンで「廃盤になったライン」とそれらの「修理」についてご紹介していきたいと思います。
目次
1.ルイヴィトン 廃盤になったライン
廃盤になったラインについて、抜粋してご紹介させていただきます。
モノグラムラインは当店でも多くご依頼いただいているラインの一つです。非常に人気が高く、モデルの入れ替わりも激しいラインです。モノグラムのミニ系や、村上隆さんとの限定コレクションなどは特に人気が高く、廃盤となった今でも求める人が多くいます。その他、アマゾンなどの使い勝手の良いサイズ感のモデルは現在でも根強い人気があります。
また、ルイヴィトンの中では珍しいリュックサック型のデザイン「モンスリ」も1度廃盤になっており、2017年にモデルチェンジした新しい「モンスリ(NB)」が登場しています。旧作はサイズが3種あるのに対し、新作はコンパクトサイズで2種展開されています。
珍しい形状の「エリプス」もその印象的な見た目と型崩れしにくいという点から廃盤になった後も人気です。短期間で廃盤となったモデルも複数存在するエリプスは中古市場で見かけることも少なくなっているようです。
2.ルイヴィトン 人気高まる廃盤ライン
昨今、ルイヴィトンで廃盤になってしまったラインの人気が高まっています。ルイヴィトンはバッグブランドとしての長い歴史があり、その中で打ち出されてきたアイテムはどれも飽きのこないデザインです。現在流行しているファッションにも組み合わせやすいことが、廃盤のラインであったとしても支持を集め続ける理由なのではないでしょうか。
2-1.コンパクトなモデルが人気?
廃盤になったラインの中でもとくに小さめのサイズの需要が高い傾向にあります。ファッションのトレンドとしての面でもですが、キャッシュレス化などのライフスタイルの変化により持ち歩くものが少なく且つコンパクトになっているなど、実用面での影響も受けているのではないかと考えられます。
ハンドバッグだけでなく、小さめのショルダーバッグも人気です。さりげないセットアップでコーディネートにまとまりを出すなど、アクセサリー感覚での使用が魅力の1つです。ルイヴィトンのデザインは特にハンドバッグとしての使用と併せて、取り外しできるショルダーベルトがついている「2Way」モデルが多いため、コーディネートに合わせて楽しめるという面で現行販売されているモデルはもちろん、廃盤になったラインも需要が高まっています。
『1,廃盤になったライン』でご紹介したモデルも、小さめのサイズだったりショルダーベルトがついているタイプだったりと昨今の需要にとてもマッチしていることがうかがえます。
2-2.ヴィンテージアイテムの人気が過熱
さらに若者の間で「ヴィンテージアイテム」を取り入れたファッションが流行していることも「廃盤」ラインが人気となる要因の一つです。希少価値の高いヴィンテージアイテムはまわりと被りにくく、使い込まれた深みのある格好良さを演出し独特な風合いが楽しめるという事で非常に魅力的です。SNSやフリマアプリなどの普及により、中古ブランド品を取り扱っている店舗に直接出向かなくても目当ての物を探すことが出来るようになったため、購買活動が活性化したのではないでしょうか。
ここからは余談となりますが、ヴィンテージというのは製造されてから長い年月が経過したもののことを指します。同様の意味を持つ言葉に「アンティーク」がありますがこれらの定義についてですが、「アンティーク」はアメリカの関税に関する法律で『制作されてから100年が経ったもの』とされており、それをうけ一般的に製造から100年が経過している物はアンティーク、30~100年が経過した高品質で価値のある物はヴィンテージと呼び分けられるようになりました。
3.ルイヴィトン 廃盤ラインの修理について
ここからは廃盤になったラインの修理について、「ルイヴィトンストア」での対応と「REPAIRSHOP HIRAISHIYA」での対応の2つの視点からご説明させていただきます。現在すでに廃盤となったモデルを所有されている方も、まだ現行のモデルを所有されている方も、ぜひご覧ください。
3-1.ルイヴィトン製品の修理について
ルイヴィトンで購入した商品は、「ルイヴィトンストア」にて修理が可能です。ファスナーやボタンなどのパーツの交換をはじめ、本体の縫い直しやベルトの付け替えなどが依頼できます。「ルイヴィトン」としてのブランド価値を維持し続けるために、購入先である「ルイヴィトンストア」で修理を希望する方も多いのではないでしょうか。
修理依頼方法は店舗へ直接持ち込みはもちろん、郵送での依頼も対応しているので近くにルイヴィトンストアがない場合でも、修理の依頼が可能です。
ルイヴィトンストアでの修理は、「Louis Vuitton」と刻印の入った純正のパーツが使用されています。引手や根革部分などに施されていることが多いですね。この刻印入りのパーツはルイヴィトンストアでしか取り扱っていません。
3-2.ルイヴィトンストア 廃盤ラインの修理について
先ほどご紹介したように、ルイヴィトンには廃盤となったモデルが数多く存在します。非常に貴重なデザイン・モデルの物は特に再販はもちろんのこと、中古市場でも出回ることはなかなか無いのではないでしょうか。そういった品物は、出来るだけ良い状態で長く手元に保管しておきたいですよね。では廃盤になってしまってからだいぶ期間の経つものもルイヴィトンストアで修理してもらう事は可能なのでしょうか。
こちら、ルイヴィトンからの回答は「修理出来るモデルもある」でした。パーツの在庫が依頼品にあうものであった場合、修理を受け付けてもらえることが出来るようでした。しかし該当のモデルで使用していた備品がないなどの理由で対応が難しい場合は、修理を受け付けてもらえないようです。
現行販売されているモデルのパーツは在庫が多くありますが、廃盤になってしまったモデルのパーツについては当時生産したパーツだけが在庫としてある状態なので、なくなってしまったら新しく生産をしたりはしないのだそう。現時点で修理の対応が可能な物かどうかについては、ルイヴィトンショップへ持ち込み(あるいは郵送)して確認を行う必要があるようです。
3-3.REPAIRSHOP HIRAISHIYAでの廃盤ラインの修理
ここからはREPAIRSHOP HIRAISHIYAでの廃盤ラインの修理についてご説明していきます。
先ほども記載した通り、ルイヴィトンの文字が刻印されているパーツはルイヴィトンストアでしか取り扱いがありません。我々のような修理専門店でも、刻印された同様のパーツは使用できません。ですので、刻印のされていない同じ形状のパーツを使って修理を行っていきます。
「パーツが外れてしまったので付けなおす」など、修理の内容によってはもともとついていたパーツを使用してお直しできるケースもございます。ですが欠け・紛失などパーツの機能に支障が出ているなどの場合は代替品での修理という形で対応を行います。もともと使用されていたパーツの色味に近いものを使用して修理を行います。金具の色がゴールドであれば近いゴールドの色味の、刻印のないパーツに付け替える、という形となります。実際に修理したお品物がこちらになります。
左:刻印のない新しく切り出したヌメ革を使用しての修理
右:もともと取り付けられていた刻印のあるパーツを使用しての修理
「廃盤ライン」の修理としてご案内しましたが、「刻印のあるパーツはルイヴィトンでしか取り扱っていない」のは廃盤になってしまったラインに限らず、現行販売されているラインでも同様となります。当社で修理を行う場合はどのラインでも『刻印のないパーツ』での修理となりますのでご注意ください。
また、今回掲載している部品交換の事例については『参考事例』となります。破損箇所に対して修理方法は複数ございますので、まったく同様の修理になるというわけではありません。それぞれの状態に応じて最善の修理方法をご案内させていただきますので予めご了承ください。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はルイヴィトンの廃盤になったラインの修理について、当社で修理を行った場合の対応なども踏まえながらご説明させていただきました。廃盤ラインの希少価値が高まり、手元に置いておきたいと思われる方も増えているのではないでしょうか。ヒビ割れや金属パーツの破損などでお困りの方はぜひこちらの記事を参考に修理を検討されてみてはいかがでしょうか。
REPAIRSHOP HIRAISHIYAでは、ご紹介したようにヌメ革部分の交換やファスナーの修理のほか、内装交換や表面の染色(補色・染め替え)なども承っております。もちろん、ルイヴィトン以外の高級ブランドのクリーニングや修理も承っております。当社のホームページ内にブランドごとに修理実績をまとめたページや、ルイヴィトン製品の特長や魅力、ブランドの歴史などについてまとめたブログもございますので、ぜひ併せてご覧ください。
当社への修理のご依頼や、その他修理に関するご不明な点につきましては下記のリンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。修理ご依頼前に、破損や剥がれ等が生じている部分などに関して相談されたい場合は無料カウンセリングにて修理希望箇所のお写真を添付いただいたうえでご相談いただきますと、修理方法等ご提案・ご案内がスムーズです。各ブランドにて修理を断られてしまった場合でも、お受けできる場合がございますので、ぜひご活用くださいませ。
※ホームページ内に記載しております修理料金は、あくまでも目安としての物となります。修理内容や修理する範囲、備品(ファスナー等)の状況等によって前後いたします。修理等行うお品物を実際に確認し詳細のお見積りをご案内させていただきます。
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