2024/07/24

プラダ修理リペア

PRADAクリーニング

こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのは、PRADA(プラダ)のハンドバッグのクリーニング修理のご依頼です。PRADAはイタリアのミラノに本拠を置く高級ファッションブランドで、革製品やアクセサリー、香水や携帯電話などの様々な商品を展開しています。創業者はマリオ・プラダと、マルティーノ・プラダという兄弟で、彼らは1913年にミラノの中心地であるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(屋根付き商店街)に、PRADA1号店として皮革製品店「フラテッリ・プラダ(プラダ兄弟)」を開業させました。その後、彼らが世界中から珍しい素材や質の高い革を集めて作ったカバンやトランクが評判となり、1919年にはイタリア王室の御用達となりました。しかし、時代の変化に対応できず一時期は低迷してしまいましたが、1978年にマリオ・プラダの孫であるミウッチャ・プラダが経営者兼デザイナーに就任し、PRADAの伝統的な歴史を大切に残しながらも常に新しい素材やデザインを取り入れた新たなスタイルを提案しました。例えば、軽くて丈夫で防水性のある工業用素材をファッションに応用した画期的な製品であるナイロン素材のバッグ「ポコノ」や、型押しのプレス加工を施したキズや汚れに強い素材のレザー製品でる「サフィアーノ」などがあり、これらは今では定番のアイテムとなっています。さらに、アパレルやアクセサリー、香水など幅広い分野に進出し、PRADAの世界観を表現しました。プラダのブランドコンセプトは、伝統と革新の融合によって現代のファッションにおける最先端のスタイルを創造することです。プラダは知的で洗練された世界中の人々にとって、魅力的で個性的なブランドとなっています。PRADAのロゴマークはイタリア王室御用達の証であるサヴォイア家の紋章と結ばれたロープの印をモチーフにしています。こちらはPRADAの高級感と歴史を象徴するものになっていて、ゴージャスでありながらもシンプルで洗練されたデザインになっています。今回はプラダの中でもブランドアイコン的な存在として知られるカナパトートについてご紹介いたします。

修理リペアの実例概要

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それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたハンドバッグを見ていきましょう。こちらが今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「PRADA(プラダ)のカナパ」です。カナパとは、2011年の秋冬コレクションで発表されたトートバッグで、PRADAの中では比較的カジュアルなデザインとなっています。名前の由来は麻を意味するイタリア語の「Canapa(カナパ)」からきており、実際に麻を使用したモデルも販売されています。カナパのサイズはSS(mini)・M・Lの3種類ありますが、残念ながら現在Lサイズは廃盤となってしまいました。SSサイズはminiサイズとも呼ばれていて、小ぶりながらも長財布がすっぽりと入るサイズ感になっているのでちょっとしたお出かけや普段使いにぴったりです。MサイズはA4サイズが入る大きさでたくさんの荷物を収納することができるので、通勤時や通学時、マザーズバッグとしても使用できます。

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カナパのデザインにはデニムやレオパード、ラフィアなどさまざまなタイプがありますが、今回ご依頼いただいたカナパは明るく華やかな色合いで、女性らしさを演出してくれるピンク系のトートバッグです。落ち着きのある薄ピンク色なので季節や服装を問わず、日常使いに便利なバッグかと思います。また、薄ピンク色とは反対にビビットなピンク色も販売されています。こちらはとても存在感のある鮮やかなピンク色なので、コーデを引き締めるアイテムとして活用するものおすすめです。さて、ここからはクリーニングについてご紹介していきます。ご依頼品はキャンバス生地で作られたバッグとなっていて、キャンバス生地というのは汚れやシミ、黄ばみが付きやすい素材です。こちらも全体的に汚れていましたが、特にハンドル部分の汚れや黄ばみがひどい状態でした。黄ばみとは、繊維に残っていた汚れが酸化(劣化)した状態です。汚れを放置して繊維がダメージを受けてしまうと、生地の変色・脱色を起こしてしまいます。時間の経過とともに空気中の酸素と化合して酸化(劣化)が進んでしまうとクリーニングによる対応が難しくなりますが、できる限り綺麗になるよう作業を行いました。

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こちらがクリーニングが完了したハンドル部分を近くから見た写真です。こちらの汚れはクリーニングのみでは落とすことが難しかったので、シミ抜き作業も行いました。シミ抜き作業はまず、通常のクリーニングの時に使用する洗剤よりも少し強いシミ抜き剤をバッグに付け、そのあとシミ抜き専用の機械を使って汚れを落としていきます。シミ抜き専用の機械とは、風と水(お湯)を同時に勢いよく出すことでその水圧(蒸気)を利用して頑固な汚れを取ることができる機械です。この時、水圧によってプラダのプリントが剥がれないように注意が必要でしたので、プリント付近は慎重に作業を行いました。また、生地が重なった縫い目の分厚い箇所やハンドル部分の汚れがひどかったので、その箇所は重点的にシミ抜きをしたり繰り返しクリーニングを行ったりしました。クリーニングとシミ抜きが終わったら乾かしていきますが、この時も注意が必要です。バランスよく全体的にクリーニングをして汚れを落とさないと、バッグが乾いたときに綺麗になった箇所と汚れが残っている箇所との差で輪ジミができてしまいます。さらに、乾かし方によっても輪ジミになる場合もあるので最後まで気が抜けません。

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クリーニングが終わった全体写真がこちらです。全体的なくすみや汚れが落ちて明るい雰囲気が戻ったように見えます。また、手の皮脂による汚れや何かのシミが付いていましたが、あまり目立たない状態まで綺麗にすることができました。今回のご依頼品は熱を加えても大丈夫な素材だったので蒸気を使ってシミ抜きを行いましたが、熱を加えられないアイテムには水と超音波を出せる機械でシミ抜きをすることもできます。ご依頼品の素材や形状に合った方法でクリーニングやシミ抜きを行っておりますので、安心してご依頼くださいませ。以上で、今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、PRADA(プラダ)などの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。

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