それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたバッグを見ていきましょう。こちらが今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「GUCCIのワンショルダーバッグ」です。GUCCIのデザインの特徴としてひと目で分かるものと言えば、Gが2つ並んだロゴではないでしょうか。このロゴは創業者のグッチオ・グッチの頭文字が由来となっているデザインで、GUCCIを象徴するロゴでもあります。今となっては創業者やデザイナーの頭文字をアイテムのデザインに用いるブランドはたくさんありますが、モノグラムデザインの先駆者はGUCCIだと言われています。モノグラムとは、2つ以上の記号や文字などを組み合わせたり重ねたりして1つの形にしたデザイン(模様)のことを意味します。そのため、「モノグラム」と聞いたときにルイヴィトンの有名な柄を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は文字や記号を組み合わせた模様のことを指しているのだそうです。
2024/10/04
グッチ修理リペア
GUCCIハンドル付け根修理
こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのはGUCCI(グッチ)の”ワンショルダーバッグ”のハンドル交換修理のご依頼です。GUCCIとは、イタリア生まれの高級ファッションブランドであり、1921年にグッチオ・グッチによって創業された企業です。グッチオ・グッチは若いころにロンドンで高級ホテルのポーター(ホテルの玄関で荷物を運んだりお客様の案内をしたりする人)として働いており、イギリス貴族の洗練された感性や高級な旅行カバンに触れる機会がたくさんありました。これらの経験がグッチオ・グッチにデザインのインスピレーションを与え、フィレンツェに高級皮革製品店を創業させるきっかけとなりました。グッチは第二次世界大戦後に急速に成長し、世界中のセレブに支持されるブランドとなりましたが、1990年代に創業家のお家騒動や外資の買収などによってブランドの人気が低迷してしまいました。そんなGUCCIの人気を復活させたのが、ヴァレンティノやドルチェアンドガッヴァーナなどの有名ブランドで経験を積んだのちに新ディレクターとして就任したサバト・デ・サルノです。サバトはGUCCIの伝統的なデザインを現代風にアレンジし、新しいスタイルを提案しました。このようにGUCCIの歴史は、創業者のグッチオ・グッチから始まり、新ディレクターのサバト・デ・サルノによって新たな展開を見せていきました。GUCCIはケリンググループというファッションやレザーグッズ、ジュエリーなどの名だたるブランドを持つグローバル・ラグジュアリーグループの一員でもあり、バッグや靴などの皮革製品をはじめ、アクセサリーやアパレル、香水や時計など幅広く手掛けています。ブランドコンセプトは、「最上の伝統を最上の品質で、しかも過去の良いものを現代に反映させる商品作り」です。このコンセプトはGUCCIのさまざまなアイテムに見られる特徴に表れていて、革の代用品としてキャンバス生地を使っていたり、持ち手(ハンドル)の素材に竹(バンブー)を使っていたりと画期的なデザインを生み出しており、創業から100年経った今でも根強い人気を得ています。
修理リペアの実例概要
先述したように、モノグラムは企業名や創業者の名前などの頭文字が使われることが多く、シンボルマークやロゴマークなどに使用されています。その中でも、”GGキャンバス”のデザインはGUCCIのアイテムで必ず目にする王道の定番ラインです。特徴は名前の通り、”GG”の文字が連続したモノグラムデザインです。もともとはダイヤモンド型の柄にGGを付けたことが始まりとなっており、発表から50年以上経った今でも世界中の幅広い世代から支持を集めています。GGキャンバスはキャンバス素材のため肌触りが柔らかく、軽くて丈夫です。また、ジャガード織りの光沢感によって高級感を出しているのでGUCCIの看板商品ともいえるでしょう。今回のご依頼品は黒色のGGキャンバスとエナメル革で作られているのでベージュ系とはひと味違う雰囲気のアイテムです。また、ワンショルダーになっているので肩にかけて持ち運びがしやすく、サイズも日常使いしやすい丁度いい大きさのバッグとなっています。こちらはハンドル(持ち手)のエナメル革が千切れてしまったとのことでご依頼をいただきました。ハンドルの付け根が千切れてしまった場合は、交換で対応いたしました。
こちらが”ハンドル交換修理”が完了した修理箇所を近くから見た写真です。新しいエナメル革から同じ形になるように切り出し、作成していきました。こちらは両サイドの輪っかになっているハンドル付け根部分と持ち手部分とで3つのパーツに分かれています。付け根のパーツは持ち手部分の内側に縫い付け、縫い跡が見えないように取り付けを行いました。交換するときに使用する革はできる限り似た色や質感の革を使用いたしますが、全く同じものにはならない可能性がございますためご了承くださいませ。また、エナメル革の交換の際は弊社では黒色のエナメル革のみの取り扱いとなります。そのため、黒色以外のエナメル革への交換をご希望される場合はお受けできかねることがございますので一度ご相談くださいませ。また、GGキャンバス素材のアイテムはコットンが原料となっているのでレザーに比べて汚れやすい傾向があります。レザーであれば汚れは拭くと落ちることが多いですが、キャンバス素材は拭けばある程度は落ちますが染み込んだ汚れを取ることが難しくなります。キャンバス素材なのでダメージにはそれなりに耐えられますが、GGキャンバスは丁寧に扱うことが大切です。
GGキャンバスのお手入れ方法としては、新品の綺麗な状態のうちに防水スプレーなどでしっかりと対策をすることでバッグを汚れから守ることができます。ある程度使い込んだGGキャンバスの場合はまずブラシ等で汚れや埃を落とします。細かい箇所については歯ブラシを使うのがおすすめです。その後、濡れタオルで生地全体を拭いて陰干しし、乾いたら防水スプレーをかけることで汚れを防ぐことができます。保管方法についても、湿気を避けて風通しの良い場所に置き、直射日光が当たらず高温にならない場所で保管していただくのがおすすめです。以上で今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。