2024/12/06

ルイヴィトン修理リペア

LOUISVUITTON黒ずみ補色

こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのはLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の”バックパック”の部分補色修理のご依頼です。ルイヴィトンはフランス発祥の高級ファッションブランドで、LVMHグループの1つです。LVMHグループとは、ファッションやコスメなど全100以上のグループ会社を率いる超大企業であり、ルイヴィトンはその中核ブランドとして支えています。ルイヴィトンと聞けば普段ブランド物にまったく興味のない人でも、その代表的な人気ラインである「モノグラム」や「ダミエ」は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。創業者であるルイ・ヴィトンは1821年にフランスとスイスの国境付近で12人兄弟の真ん中として生まれ、14歳の時にパリでトランク職人の見習いとなり技術を磨いていきました。その後、あっという間に売れっ子のトランク職人として成功を収めていきます。そして、今後旅行は船や列車での移動に変わっていくことを予感したルイ・ヴィトンは、積み重ねるときに便利になるように平らなフタのトランクを作るようになりました。これがルイヴィトンの名を世界中に知らしめるきっかけとなります。1800年代から世界中のセレブに人気を得ていたルイヴィトンですが、日本に初上陸したのは1978年です。1970年代といえば、”コムデギャルソン”や”ヨウジヤマモト”などのデザイナーブランドが活気づいてパリへと進出していった時代です。そのため、パリで人気のルイヴィトンに世間の人々の目が向いていき、注目が高まっていきました。ルイヴィトンが日本人から人気を得ている理由のひとつは、洗練された見た目のデザインにあると思われます。ルイヴィトンのデザインは基本的にシンプルなものが多いですが、シンプルゆえに上品で華やかさがあります。また、上品なファッションはもちろんカジュアルなファッションにも合わせやすいという特徴もあります。さまざまなラインによって合わせやすいファッションは変わりますが、コーディネートに合わせやすいうえにいつもの装いを格上げしてくれるところが人気の理由と言えるのではないでしょうか。

修理リペアの実例概要

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それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたバックパックを見ていきましょう。こちらが今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「ルイヴィトンのディスカバリー・バックパック」です。こちらの製品は、モノグラム・キャンバスとタイガ・レザーの異素材を組み合わせたバックパックです。モノグラム・キャンバスはルイヴィトンの代表的な柄かと思いますが、タイガ・レザーとは針葉樹のような細かな革のシボ(模様)が特徴的で、ルイヴィトン初のメンズラインとして誕生した素材です。パッと見ただけでは無地のレザーに見えますが、しっかりルイヴィトンらしさが現れているバックパックとなっています。ディスカバリーバックパックはメンズラインのアイテムですが、今回のご依頼品は白を基調とした色使いになっているので、さわやかな印象を与えることができます。反対に黒のディスカバリーバックパックもあり、そちらは落ち着いた印象のアイテムになっています。

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今回のご依頼内容は、長年の使用による革の擦れや黒ずみの部分補色修理をご希望とのことでした。補色を行う際はクリーニング後の綺麗な状態でなければきちんと色が乗らないので、必ずクリーニングとセットでのお取り扱いをさせていただいております。クリーニングはまずブラッシングで表側と内側のホコリやちりを取ったあと、革専用の洗剤を使って汚れを落としていきます。使う洗剤の種類はさまざまな素材によって使い分けをしております。クリーニングで表面の汚れを綺麗にしたら、いよいよ補色作業です。弊社での革の補色作業は様々な色が対応可能でございますが、その中でも白色の革の補色はとても難しい作業になります。理由としては、白色のバッグよりも濃い色の汚れが付いてしまっている場合、白く染め直しても綺麗に隠すことが難しく、色ムラが起こってしまう可能性が非常に高いからです。そのため、白色の染め直しは綺麗な仕上がりにすることが難しいことを十分にご理解いただいた上でご依頼いただくようお願いしております。染める際は通常と同じように筆で塗ると筆の跡や色ムラが出やすくなってしまうので、エアブラシという機械を使って補色作業を行っていきます。

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こちらが部分補色修理が完了した修理箇所を近くから見た写真です。擦れて黒くなっていた部分を白く隠すことで目立たなくなったかと思われます。エアブラシという機械は染料をスプレー状にして吹きかけることができるものなので、白の補色を行う場合はエアブラシを使うことで筆の跡や色ムラが出ないようにします。スプレー状に染料が出てくるので、ファスナーテープ(ファスナー横の布)やショルダーベルト、モノグラム柄部分などの色が付いてはいけないところにはマスキングテープを貼ることで黒い布が白く染まらないように注意して作業を行いました。また、ただ単に白の補色だとしても何も色味を調節していない真っ白な色で補色すると周りの部分との色の差がでてしまい、部分的に見た目が浮いてしまうので絶妙な色の調整はとても難しいものでした。モノグラム部分は革ではなくトアル地という素材で、トアル地とはエジプト綿にポリ塩化ビニルを塗布してコーティングした素材のことを言います。このトアル地は補色しても色が乗らない素材なので、トアル地部分の補色はお受けできかねます。今回のご依頼品もトアル地部分は避けてタイガレザーの黒ずんでいる部分のみ補色いたしました。

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ルイヴィトンのリュックはマチがしっかりあるデザインが多いので人気のあるアイテムです。マチが広いと見た目の印象よりも多くの荷物を入れることができるので、旅行などの荷物が多くなるときに活用できるのではないでしょうか。また、リュックは両手があくので小さい子どもを持つ女性や自転車に乗る人、ミセス世代など幅広い年代の方にお勧めです。ルイヴィトンのリュックは定番のモノグラムはもちろん、ダミエやアンプラントなどデザインの種類が豊富なうえに、容量や素材も様々あるので自分に合ったアイテムを見つけてみてください。以上で、今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。