それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたCHANELのトートバッグを見ていきましょう。こちらが今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「ニュートラベルライン」のトートバッグです。ニュートラベルラインとは、1999年に発売された「トラベルライン」をモデルチェンジさせたラインで、”新・旧トラベルライン”と区別がされています。旧トラベルラインが発売される前のCHANELは、マトラッセチェーンショルダーバッグのようなエレガントでかっちりとした見た目のバッグが主流でしたが、トラベルラインはナイロンジャガード素材で作られるラインのため、従来のシャネルバッグとは全く違う雰囲気があり、一躍話題を集めて世界中で大人気になりました。トラベルラインは名前の通り、旅行用のバッグとして発売され、リーズナブルなナイロンジャガード素材を使っており、マトラッセのような格子柄が本体にプリントされているのが特徴です。
2024/12/23
シャネル修理リペア
CHANELハンドル交換修理
こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのはCHANEL(シャネル)の”トートバッグ”のハンドル交換修理についてのご依頼です。CHANELは女性なら誰もが知っている高級ブランドのひとつかと思います。まずはその歴史についてご紹介していきます。CHANELの歴史は、1910年にガブリエル・ボヌール・シャネル(通称ココ・シャネル)がパリにオープンした「シャネル・モード」という帽子屋さんから始まりました。シャネル・モードの帽子はデザイン性が高いながらもシンプルで使いやすい製品だったのでパリでとても人気のある帽子となり、その後ココ・シャネルはおしゃれなアパレルショップやオートクチュールハウス(高級衣装店)を展開していき、1919年にはオートクチュールコレクションを発表しました。1921年にはCHANELを代表する香水とも言われる「オードゥ・パルファムNo.5」が誕生します。こちらの香水はマリリン・モンローが愛用したことで知られており、世界中の女性から人気を集めました。CHANELは主に自立した女性に向けたコンセプトのアイテムを展開しており、気高く高級感のあるデザインが特徴的です。現在ではバッグや財布だけではなく、コスメやアクセサリーなどの幅広いファッションアイテムまで総合的に取り扱っています。そしてCHANELを語るうえで欠かせないのが、創業者であるココ・シャネルです。ココ・シャネルは1883年にフランスのオーベルニュ地方で生まれましたが、幼少期に母親を亡くしてしまい孤児院や修道女で育ったという経歴があります。孤児院を出たあとはお針子(仕立屋に雇われて衣服などを縫う女性)として働きはじめ、1910年に創業した帽子屋「シャネル・モード」がのちのシャネルへと繋がっていきます。ココ・シャネルは生前、多くの女性に感銘を与えるような数々の名言を残しています。「美しさはあなたがあなたらしくいると決めたときに始まる」「この世で一番素晴らしい色はあなた自身を輝かせる色」などです。このような美学や考え方が、洗練されたアイテムを多く生み出して人気を集めた理由なのだと思います。
修理リペアの実例概要
ニュートラベルラインはトラベルラインが発表された2年後の2001年に発売されたラインで、いくつかの違いがあります。一つ目はハンドル(持ち手)の形です。旧型は本体の外側に太めのハンドルが縫い付けられていますが、新型は内側に縫い付けられているので外側から目立たない仕様になっています。また、ハンドルの幅が細くなり長さが少し長くなっているので肩にかけやすくなりました。二つ目はパーツの違いです。旧型は前面・背面・サイド~底で構成されており、角には革のパイピングが付いているのに対し、新型は角のパイピングがなく、前面・背面・底布で仕上がっているのですっきりとした印象になっています。三つ目は内装です。旧型は内装に薄い裏地が使用されているのでとても軽量ですが、新型は少し厚めのしっかりとした素材が使われているので強度が増している仕様となっています。内ポケットについては、旧型には2つ付いているのに対し新型はファスナーポケットがひとつですが、表地と裏地で仕立てられているのでかなりしっかりした内ポケットになっています。今回は、ハンドルの革やコバ剤(縁の塗料)が劣化してひび割れてしまったため交換修理を行いました。
こちらが”ハンドル交換修理”が完了した修理箇所を近くから見た写真です。革の交換をする際はできる限り似た色や質感の革を使用いたしますが、全く同じものを使用して交換することは難しいです。弊社では日々の仕入れによってたくさんの種類の革を保有しているため、その中から似たようなグレー色の革を探して同じ形になるように切り出し、本体内側に縫い付けました。革の断面をコーティングしているコバ剤も同じようなグレー色になるように色を一から作り出しハンドルに塗りました。コバは漢字で”木端”と書き、文字通り木材の裁断面を意味する言葉です。コバを切りっぱなしの状態にしておくと革の断面の繊維がほつれて革と革の貼り合わせ部分が割れてしまったり、コバが黒ずんでしまったりと、パーツの劣化が早くなってしまいます。そのため、コバの仕上げというのは製品の美しさと耐久性を大きく左右する重要な作業と言えます。今回はハンドルを作り直したのでコバも一から塗りましたが、劣化したコバのみを修復することも可能でございます。その際は劣化したコバ剤をやすりで削ったり、アルコールで拭いたりして整えた後に色を付けた新しいコバ剤の塗り直しを行います。
今回はシャネルのニュートラベルラインのトートバッグ修理についてご紹介させていただきました。ニュートラベルラインのトートバッグは収納力が高い上にシャネルらしいエレガントさがあるので一番人気と言われています。また、軽量で折りたたむことができるのでスーツケースに入れ込んで持ち運びすることもでき、その名の通り旅行に最適なバッグです。生地はナイロンジャガード素材なので革のバッグより傷が付きづらいのもメリットかと思われます。トラベルラインの色展開は黒一色でしたが、ニュートラベルラインはピンクやイエロー、ベージュなどのカラフルな色が登場し、よりファッショナブルなラインとなっています。以上で、今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるリペアショップひらいしやの修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。