それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたハンドバッグを見ていきましょう。最初にもご紹介いたしましたが、こちらは「ルイヴィトンのスピーディ(エピライン)」です。本来は鮮やかなブルーがとても印象的なバッグです。エピのカラーバリエーションは非常に豊かで、一括りにブルーと言ってもブルー、トレドブルー、ミルティーユ、アンディゴブルー、フィグ、シアン、ブルーエ、サフィール、ターコイズ、ラグーン、ブルーニュアージュ、ブルーラゴン、ブルーマリーヌ、ネイビー、キャンディブルー、アイスブルー、多くのカラーがあります。中には似ている色もありますが、現物や写真を見るとその微妙なニュアンスの違いに気が付くことでしょう。既に廃盤になってしまっている色もあり、その時代でしか楽しめないプレミア感も人気の理由でしょう。アイスブルーは一番最近のカラーで、2024年に日本限定で発売されたジッピー・ウォレットで見ることができました。
2025/02/15
ルイヴィトン修理リペア
LOUISVUITTON白カビ除去
こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのはLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のハンドバッグの“クリーニング”のご依頼です。こちらのルイヴィトンハンドバッグはエピラインのスピーディです。「エピ」ラインは当時ルイヴィトンで使われていた型押しの形から着想を得ており、その流れるような滑らかな模様が「麦の穂」を思わせることから「麦の穂=エピ」と名付けられました。エピは非常に様々なカラーバリエーションで展開されています。表面をよく見てみると波の様な模様が凹凸で表現されていますが、この凹凸で色が異なっていることもわかると思います。絶妙な色の差はエピ特有の風合いを演出する重要な要素でもあります。そんなエピラインで作られたこの“スピーディ”は鮮やかなブルーが美しいバッグです。スピーディは元々“エクスプレス”という名前で発表されました。1930年、当時の高速化していく移動機関から着想を得おり、後にスピーディと改名されたのです。同年代に発表されたキーポルと形が良く似ていますが、少しだけデザインと大きさが異なります。スピーディは横幅が20cm、25cm、30cm、35cm、40cmで展開しており、それぞれ“スピーディ20”のように表記されています。それよりも小さいサイズの16cmだけは“ナノ・スピーディ”という名称が付いています。キーポルは45cmから60cmまで5cm違いで展開しています。内側は小さめのフラットポケットがひとつだけで、仕切りなどはありません。当初はトランクやトラベルバッグの底に折りたたんで収納するサブトラベルバッグとしての仕様を想定していたため柔らかい生地で作られていましたが、モノグラム・キャンバスといった丈夫な生地が登場してからはメインで使用するトラベルバッグの主役としても注目されていきました。現在よく見かける布製のトラベルバッグの形を作ったと言えるでしょう。現在ルイヴィトンのオンラインショップで購入できるスピーディのほとんどはショルダーストラップの着脱が可能なものは“スピーディ・バンドリエール”と呼ばれているものです。ショルダーストラップもアクセサリーとして展開されているため、洗練された形とファッションが日常に取り込みやすいのも長く愛されている理由なのかもしれません。
修理リペアの実例概要
今回、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでお引き受けしたご依頼内容は「白カビの除去」でした。白カビは革製品に現れる症状の中でも特に多い症状です。ルイヴィトンを含む高級ブランドのほとんどはその本拠地をヨーロッパにおいています。日本とヨーロッパでは湿度に大きな差があるため、保管環境によってはカビが発生しやすくなります。カビには大きく分けて白カビと黒カビがあります。白カビは表面に付着しているもの、黒カビは黒や茶色など素材の中に根を張っているものが多く、そのほとんどはクリーニング・シミ抜きでも落とすことが難しいです。今回ご依頼をいただいたルイヴィトンのハンドバッグ“スピーディ”に発生していたカビは白カビだったため、クリーニングでの除去が可能と判断されました。よく白カビの除去をするためにアルコールやウェットティッシュで拭いた、というお話を伺いますが、これはバッグのデザインによっては致命的な行動になり得ます。特に今回のご依頼品であるエピラインの様な色が染められているものについてはアルコールによって色が落ちてしまう可能性がとても高いのです。
こちらが「白カビの除去」クリーニングが完了したルイヴィトンのスピーディ(エピライン)の写真です。白カビで全体的に色がくすんで見えていましたが、白カビを除去することによって元の鮮やかなブルーが戻ってきました。クリーニングを行う際は最初にご依頼品の状態を確認し、どのようなクリーニング方法が最適なのか検討します。今回は水洗いをしても素材に大きな影響が無いものだったため、ブラッシングで表面の汚れやホコリ等を落とした後に革専用の洗剤を泡立てながら表面と内側を洗い、水で優しく洗い流しました。エピラインのクリーニングでは色落ちを注意しなければなりません。前述した通り、エピラインの革には線状の流れるような凹凸があり、その凸と凹で色が異なっています。使用を繰り返すことによって表面のコーティングが薄れてしまうと、凸部分に載っている色は少しこすっただけで簡単に落ちてしまうことがあります。もちろん全てのバッグに当てはまるわけではありません。もしクリーニングによって色が落ちてしまう可能性がある場合はお見積もりの時点でお伝えしておりますためご安心くださいませ。
クリーニング後の全体写真です。補色を行ったのではないかと思うほど鮮やかな印象になりました。白カビはバッグそのものの印象を損ね、放置していると素材そのものを傷めてしまいます。悪化するとひどい悪臭を放つようにもなる可能性があります。しかし、使用したらすぐにしまわないで一晩乾燥させてみたり、保管場所の風通しを良くしてみたりと、保管環境やちょっとしたお手入れをすることで白カビの発生を防ぐことも可能です。それでも白カビが発生してしまった場合はぜひREPAIR-SHOP HIRAISHIYAにご相談くださいませ。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではご注文前におおよそのお見積もりが可能な「無料カウンセリング」サービスを提供しております。高級ブランドの正規店では断られてしまった修理・クリーニングもお受けできる場合がございますので、諦める前にお写真だけでもお送りいただくのはいかがでしょうか。以上で、今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)のクリーニング内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。