さて、今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)がお引き受けしたご依頼はLouis Vuitton(ルイヴィトン)ダブルフォンポーチ(モノグラム・シャドウ)のファスナー交換です。手前のかぶせ蓋付きポケットとファスナー付きのメインポケットで構成されています。メインポケットは想像よりも広い作りになっているのでお財布やちょっとした小物も収納することが可能です。ショルダーストラップが付属しており、手荷物を減らしたいときやコンパクトにまとめたいときにピッタリなアイテムです。また、ブラックのモノグラム・シャドウラインが施されたしなやかなカーフレザーがスタイリッシュかつラグジュアリーな印象を与えてくれます。お店での注文や会計、予約や様々なやり取りをスマートフォンで行う現代社会ではいかにスマートフォンを素早く取り出せるか、どれだけスマートフォンが取り出しやすいかにこだわる方も少なくはないでしょう。ルイヴィトンのダブルフォンポーチは高級感と利便性を兼ね備えた秀逸な一品と言えるでしょう。
2025/04/24
ルイヴィトン修理リペア
LOUISVUITTONファスナー交換
こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAがご紹介するのはLouis Vuitton(ルイヴィトン)ダブルフォンポーチ(モノグラム・シャドウ)のファスナー交換です。フォンポーチはその名の通りスマートフォンを入れる用途で製作されたポーチです。コンパクトなボディにモノグラム・シャドウのデザインがスタイリッシュな印象を与えてくれます。モノグラム・シャドウは2018年の秋冬メンズ・プレコレクションにて初めて登場しました。モノグラム・シャドウはルイヴィトンのアイコニックなモノグラム・パターンがエンボス加工で施され、その中をサイドストライプにすることでモノグラム・パターンが浮き上がって見えることから「シャドウ」と名付けられました。一見するとモノグラム・アンプラントと似ているように見えますが、モノグラム・シャドウは刻印の縁がはっきりとしていることもあり、コントラストが際立って伺えます。2018年秋冬コレクションと言えばメインコレクションを発表した後、メンズ・アーティスティック・ディレクターであったキム・ジョーンズ氏の退任が発表されたのが印象的でした。そのため2018年秋冬コレクションはルイヴィトンでのキム・ジョーンズ氏のラストコレクションとなったのです。キム・ジョーンズ氏は2011年にメンズ・プレタポルテ部門の新スタイル・ディレクターに任命されてから2018年までの7年間をルイヴィトンで過ごし、退任後はDIOR(ディオール)のディオール・オム(ディオールの紳士服部門)でアーティスティック・ディレクターに就任しています。今年2025年1月にディオールからも退任していますが、2020年から2024年の間にはフェンディのアートディレクターも兼任していました。今後の活躍は未だ発表はありませんが、ビッグブランドのアートディレクター就任など大きな期待が寄せられています。キム・ジョーンズ氏は様々なラグジュアリーブランドのアーティスティック・ディレクターを務めていましたが、そのブランドが持つ伝統の解釈を広げ、彼のデザインの特徴であるストリートファッションを掛け合わせることに非常に長けています。トラディショナルなラインへ自身のデザインやコラボレーション企画を通してストリートという新しい風を取り込み完全な融合を実現させています。
修理リペアの実例概要
ご依頼を受けたのはLouis Vuitton(ルイヴィトン)ダブルフォンポーチ(モノグラム・シャドウ)のファスナー交換。REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)に到着した時点ではメインポケットのファスナーが破損している状態でした。ファスナーは大きく「引手」と「ファスナー(本体)」と「スライダー」の3つに分けることができます。「引手」はその名の通り手で引っ張る部分のことで、「スライダー」は「引手」と「ファスナー(本体)」を繋いでいる小さな部品のことを指します。「ファスナー(本体)」は、今回のフォンポーチ本体に縫い付けられている布の部分(ファスナーテープ)と、そのファスナーテープについている細かい歯の様なパーツ(エレメント)のことです。ファスナーテープとエレメントは部分的な交換や修理ができないためREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは「ファスナー(本体)」という名称で統一しています。今回修理のご依頼を受けたダブルフォンポーチはファスナー(本体)の部分が破損していましたので、ファスナー(本体)とスライダーを交換しなければなりません。
ファスナー交換を行う場合、ファスナーをダブルフォンポーチから取り外して新しいファスナーを縫い付けます。引手は元のファスナーから取り外し、新しく取り付ける代替品のファスナーに取り付けます。ファスナーテープとエレメントの色はオリジナルのものにできる限り近づけるよう確認をして慎重に選んでおります。今回は黒のファスナーテープとシルバーのエレメント、スライダーでしたね。シルバーと言っても光沢の主張が激しすぎないくらいのものです。このようなニュアンスの違いも製品の印象を構成する要素の一つですから、可能な限り元の状態に近づけられるよう努めています。ファスナーは今回の様なポーチだけでなく、バッグやお財布など様々な製品に使用されています。稀に装飾として付いていることもありますが、ほとんどは本体と外を区切るためのものとして使われています。そのため開閉する頻度も非常に多く、純粋に負荷がかかりやすい部位と言えます。負荷がかかりやすいということは、その分壊れやすいということでもあります。他の箇所は綺麗なのにファスナーだけ壊れてしまった、破れてしまった、引手が折れてしまったなど、皆様も一度は経験があるのではないでしょうか。
ファスナーは、ファスナーテープやエレメントに対して引手を平行にスライドすることでスムーズに開閉できるようになっています。ただ、バッグやお財布に付いているものはどうしても上に引っ張ったり、斜めに引っ張ったりしてしまうこともありますよね。それが癖になっていると部分的に負荷がかかってそこだけ真っ先に壊れてしまいがちです。また、中にものをたくさん詰め込んでいてもファスナーにかかる負荷が増えてしまいます。大切な品ほど綺麗な状態で長く使いたいものです。もし同じところが壊れてしまう、破れてしまうという心当たりのある方は日常で少し意識してみるといいかもしれません。さて、今回ご紹介させていただいたのはLouis Vuitton(ルイヴィトン)ダブルフォンポーチ(モノグラム・シャドウ)のファスナー交換でした。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございます。ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。