2022/10/25

ルイヴィトン修理リペア

ルイヴィトン|財布修理

ルイヴィトンの修理について、こちらは財布の染め直しについて実績をご紹介いたします。こちらは当社に届いた時は表面のコーティングが剥げており、地の色が表に出ている部分と出ていない部分とがあります。こういった症状が出てしまったというときは染め直ししか方法はございません。染め直しが必要になるのはそもそも、革の構造からご説明しないといけません。革とはおおよそ三層に分かれていまして、一番表の面が表皮、中の部分を真皮、そして筋膜と真皮をつなぐ部分の皮下組織となります。今回のお話はその表皮と真皮の結合部分にできる銀面という部分のお話です。その銀面は革の一番表面のつるつるした部分となり、この部分に染料が塗られて革の色が形成されています。しかし、こちらの部分は長年使うことにより、染料が剥げてきてしまいます。この原因は使用中に擦ってしまったり、自然に取れてきてしまったり、表面を覆っているコーティングが弱くて、その中にある染料がとれてしまったりと様々です。こういった症状になった場合は剥げた部分の染料をまた塗りなおして上げないとルイヴィトンはじめその他の革製品の修復は難しくなります。そして、染めた後にはまた剥げないようにコーティングを行います。こちらのヴィトンの革の場合は、部分的にはがれている状態でした。そのため、部分的に染めるというのも可能ですが、そうしてしまうと部分的に染めた箇所と元々剥げていなかった場所で色むらが発生してしまう恐れがあります。そのため、きれいに染めるためには基本的には全塗りをおすすめしております。ヴィトンのような高級なものであればあるほど、全塗して修正する方が結果的にいいと思います。今回のお客様のご要望は全体にきれいにしてほしいということだったので、全塗での修正とさせていただきました。状態的には、革の部分以外はとてもいい状態でした。まずは肯定的には革の表面のコーティングを落とすところからスタートいたします。ヴィトン修理の染め替えはじめ他の染め直しや染め替えもまずは表面のコーティングから剥がしていきます。そうしないと、コーティングの上から色を入れることになり、うまく色が入らない可能性が高いためです。そうならないように、まずはアルコール等で表面のコーティングを落としていくことが大事になってきます。そうして、ヴィトン修理の土台はぬれる状態を作ってから始めるということが基本になります。それがまずはスタートとなり、いかに最初の状態を最高のものにしていくかというのがポイントです。また、革というのはいい素材であればあるほど、きれいに簡単に色が入りやすいのです。そのため、高級ブランドで最高の革を使われているところは、プロの修復士からすると、比較的簡単に染めることができます。一般的に高級と言われているブランドは高級革の使用率が高く、きれいに色が染まりやすいと言われております。

修理リペアの実例概要

1

それではヴィトンの革の財布の話に戻りましょう。こちらは、ヴィトンの財布を見てもらえばわかるとおり、ところどころに既に剥げが見えております。こちらは、表面が削られてこのようになっております。こうなった原因はわかりかねますが、おそらく使用中にいつの間にかなったのではないかと思います。また、こういった現象ではないですが、今のご時世、コロナ対策として施設や街中にはエタノールの消毒液があります。これも色を剥げさせる原因の一つです。このエタノールは元々ヴィトンはじめ革をクリーニングする際に使うものです。このクレンジング液は、革の染料を溶かす成分があるため、手で消毒してそのまま革製品を触ると、その触れた部分のみ色が剥げてしまいます。そのため、こういったエタノールやアルコールは革にとって大変危険となります。こちらのルイヴィトンの修理ももしかするとその可能性もありますが、状態からみるとそういったことはないかと思います。まずは、REPAIRーSHOP HIRAISHIYAに届いたヴィトンの修理品は、どうやって修理していくかミーティングに入ります。そして、行う方法を決めた段階でお見積りに入ります。これが定かでないと見積もりがでないので念入りに状態をみて、最適な方法で行っております。こちらのヴィトン修理のミーティング結果は、一度表面のコーティングを剥がして、そののち染め替えをするという風に決定いたしました。

2

こちらは裏面です。ヴィトンの文字がうっすら除いております。こういったヴィトンのマークは一色染めの場合に多いパターンです。染めるときの注意点としては、シボがなくならないようにするということです。また、クリーニングする際に、元の皮まで傷つけないように表面のコーティングのみをクレンジングして落としていく技術も大切になってきます。あまり強くクレンジングをしすぎると、逆につるつるになってしまうので、そういったことにならないように元の皮に乗った染色された部分のみを行う必要があります。こういった判断は長年の感が大きくかかわってきますので、そういったことを踏まえてのvuitton修理となります。正規店ではできない修理内容もありますので、他社さんの革修理内容等をたくさん取り扱っている当社を選んでいただけるとたくさんの知識で修理方法が見つかる可能性が高いです。また、他の修理店様ではできない財布修理やバッグ修理もありますので、お困りの際はご相談ください。修理料金と併せてお伝えさせていただきます。

3

こちらはヴィトン修理後の状態です。きれいに染め上げられました。修理方法といたしましては、表面をクレンジング後に染色を程子ました。こちらはうっすらルイヴィトンのマークがある方ですが、つやもそのままにきれいにシボもなくならずにきれいにできました。こちらは金具等はなかったので、問題はないですが、たまに金メッキの金具等が付いている場合があり、その場合は染めた後にクリーニングして落としております。こういった修理は実際の店舗での受付は難しいかのうせいがあります。また、ヴィトン修理実績はREPAIRーSHOP HIRAISHIYAは毎月何十と受付しておりますので、こういった財布の修理以外にもヌメ革交換修理だったり、金具の交換、内張り交換等、ほとんどすることが可能です。こういった高価なものは技術以上に修理実績が大切になってきます。また、もちろん技術も必要になってきます。そういった意味で、技術はREPAIRーSHOP HIRAISHIYAは革の修理方法とクリーニングの技術とどちらもありますので、一般の革修理専門店様よりも技術は豊富です。他のお店で断られた修理内容でも諦めずにご相談いただければ幸いです。

4

最終的に仕上がったヴィトンの修理品がこちらです。このように、染め直すと修理前とは比べ物にならないくらいの状態にお戻しすることが可能です。こちらは黒なので、比較的やりやすくなっておりますが、これが白だったり、色が淡い色ですとなお難しい技術が必要となってきます。黒はヴィトン修理を行う中ではもっともやりやすい品質です。もちろん、違う色もお任せいただければと思いますが、黒は特に得意です。また、こちらのシボもほぼ原型のまま残せておりますので、新品の状態に近いと言っても過言ではないのでしょうか。上手に行かないパターンと申しますと、こちらのシボが無くなってしまうケースがございます。こちらはうまく行きましたが、黒以外に多く見られるのが何度も重ね塗りしたことにより、シボがなくなり、つるつるになってしまうというケースがございます。そうなってしまうと、風合いがすべて変わってしまうケースがございます。そのため、黒は染めやすいということになります。染めの場合、新品になると思われている方もたくさんいらっしゃいますが、決してそうではなく、革の元々の状態、元々の素材はどうだったか、染める色によって変わってきます。REPAIRーSHOP HIRAISHIYAではできるだけ現状のまま染めることを意識して行っておりますので、もしお困りの際は当店でお願いいたします。