ネヴァーフルをインサイドアウト仕様にすることで、従来のフォルムチェンジと組み合わせると4通りものスタイルで楽しめるようになりました。そんな多彩な楽しみ方を提供してくれるLouis Vuitton(ルイヴィトン)ですが、豊富なのは形だけではありません。ネヴァーフルは2007年に登場してから枚シーズンのように様々なバリエーションが登場しています。アイコニックなモノグラム・キャンバスを起点とし、クラシカルなご依頼品のダミエ・エベヌ、明るい色合いでリゾートにもぴったりなダミエ・アズール、シンル故にシーンを問わないモノグラム・アンプラントやエピ、そして鮮やかな色が目を惹く草間彌生や村上隆とのコラボレーションなど、その展開は留まることろを知らないようです。今シーズンに登場したモノグラム・デニムのネヴァーフルは通勤はもちろんリゾートでも活躍できる、夏の相棒になってくれそうです。ご依頼品のLouis Vuitton(ネヴァーフル)はダミエ・エベヌ キャンバスです。ダミエ・エベヌはモノグラムよりも歴史が古く、遡れば1888年にルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュ・ヴィトンがデザインしたのが始まりです。
2025/07/15
ルイヴィトン修理リペア
LOUISVUITTONハンドル交換
こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのは、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のトートバッグ「ネヴァーフル」(ダミエ・エベヌ)のハンドル交換と口革交換です。Louis Vuitton(ルイヴィトン)のバッグと言えばネヴァーフルを思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ネヴァーフルが誕生したのは2007年。名前には「どんなに入れてもいっぱいにならない」=「Never full(ネヴァー フル)」という意味があります。開放的で大きなコンパートメントに内ポケットが付いたデザインは日常使いにも取り入れやすいですね。通常、3つのサイズ展開がなされており、それぞれ小さい方から「PM(Petit Modele)」幅29x高さ21xマチ12 cm、「MM(Moyen Modele)」幅31x高さ28xマチ14 cm、「GM(Grand Modle)」幅39x高さ32xマチ19 cmと分かれています。PMは一番小さなサイズながら必需品を収めるには十分なスペースで、ちょっとしたお出かけにも最適です。MMは外出や通勤用バッグとしても快適な大きさです。A4ファイルも収められる幅があるのは嬉しいですね。GMは旅行など大荷物になるときにも嬉しい大容量サイズです。現在公式のオンラインショップで販売されているサイズにはBBという、PMよりも更に小さいサイズの物があります。こちらはネヴァーフル・インサイドアウトBBという製品です。ファッション用語におけるインサイドアウトとは、通常は内側に来る仕様をあえて表側に採用しデザインとして表現する技法のことを指します。ネヴァーフルに取り入れられたインサイドアウトは、簡単に言えばリバーシブルのことです。ネヴァーフルのライニングはLouis Vuitton(ルイヴィトン)におけるクラシカルなストライプから着想を得たテキスタイルで、印象的なカラートーンが特徴です。このライニングも人気の一因となっており、中にはわざわざバッグを裏返しライニングが表に来る状態で使用する人たちもいたそうです。そんな中近年登場したのがネヴァーフル・インサイドアウトです。もとよりライニングを表にすることを想定して製作されているため、従来のネヴァーフルを裏返して使用するよりも安心感があります。内側のサイドにもフックが搭載され、どちらの面でもボーボースタイルにチェンジが可能です。
修理リペアの実例概要
その後模倣品への対抗として登場したモノグラムの登場と共に一度廃盤になりましたが、1996年にルイ・ヴィトン誕生100周年を記念して復刻を果たしています。ダミエ・エベヌにはフランス語でそれぞれ「ダミエ=市松模様」「エベヌ=黒檀」という意味があります。黒檀は家具や楽器などに使用される高級木材として知られており、その耐久性も有名です。色が黒いことも相まって、ダミエ・エベヌ柄の名称としてこれ以上は無いと思えるほどですね。もちろん、ダミエ柄もバリエーション豊かに展開がなされています。例えばLouis Vuitton(ルイヴィトン)のアイコン化しつつあるダミエ・アズールは白と濃紺のコントラストが効いた爽やかなラインです。メンズラインとして登場したダミエ・グラフィットは鉱物からインスピレーションを得たもので、ブラックの濃淡が鉱物の輝きを思わせます。他にもダミエ・アンフィニやダミエ・ジュアン、ソバージュ、ヴェルニ、グラセなど現在では廃盤になっているものもありますが、ファッションに取り入れやすい上に主役にもなり得る秀逸なデザインで愛され続けています。
さて、今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)がご紹介するのはLouis Vuitton(ルイヴィトン)のトートバッグ「ネヴァーフル」(ダミエ・エベヌ)のハンドルと口革の交換修理です。口革はバッグの開口部を一周している細い革のことで、ハンドルは持ち手のことを指しています。Louis Vuitton(ルイヴィトン)のネヴァーフルは特にこの2箇所の修理依頼が多いです。それだけ稼働率が高い部分でもあるという証拠ですね。ダミエ・エベヌ キャンバスのネヴァーフルに使用されている革はヌメ革ではなくエベヌ色です。光沢のあるコーティングが施されており、まるで黒檀を磨き上げた時の輝きを表しているかのようです。ダミエ・エベヌとヌメ革の組み合わせもいつか見てみたいものですが、この光沢のあるダークブラウンこそがダミエ・エベヌの魅力だと言えるでしょう。クラシカルとエレガンスを見事に融合させたデザインですね。そんなダミエ・エベヌのネヴァーフルですので、革の交換は慎重にならざるを得ません。代替品の革を用意するにも色合いや光沢感を合わせる必要があります。仕上がり時にできる限り元の雰囲気を保てるよう、細心の注意を払っています。
革の交換は現在付いているパーツを取り外し、それを基に型紙を作成して新たな革から切り出す必要があります。Louis Vuitton(ルイヴィトン)ネヴァーフル(ダミエ・エベヌ)も例外ではなく、手順に沿って交換を執り行いました。写真の通り、ハンドルと口革の両方が綺麗な状態の革に交換されています。これで気兼ねなく使用することができるようになりましたね。愛用しているバッグのハンドルや一部に気になる箇所が出てきてしまうと、そこが気になったり、千切れてしまうのではと心配になったりと、今まで通り使うことができなくなってしまうこともあると思います。そんな時は直ぐに諦めるのではなく、一度ブランドや修理専門店へご相談されると良いでしょう。ブランドやメーカーであれば純正品のパーツで交換することができますし、修理専門店であればコストを抑えて修理ができる可能性があります。REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では修理にかかるコストがどのくらいなのか事前に相談できるサービス「無料カウンセリング」を設置しております。もしお悩みのことがございましたら是非ご活用ください。スタッフ一同親身になって回答させていただきます!