2023/10/18

クリスチャンルブタン修理リペア

クリーニング

LOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)修理専門店の当店が今回お預かりしたのはクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)のローカットスニーカーです。クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)といえば、この尖った形のスタッズと靴底の赤を思い出す方が多いのではないでしょうか?クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)は、フランス出身のファッションデザイナーで、1992年に自身の名を冠した靴のブランドを設立しました。 ハイヒール、パンプス等のレディースシューズの他、財布やハンドバッグ等の各種服飾雑貨、そして、2014年には「クリスチャン・ルブタン・ボーテ」が誕生し、ネイル、口紅のコスメラインも展開しています。パリの労働者階級地区に生まれたクリスチャン・ルブタンは、幼い頃からナイトクラブに出入りする中でショーダンサーに刺激を受け、特にシューズに興味を持ち、クレイジーホースのようなショーのシューズを作りたい、という思いからデザインを始めました。 アイコンであるハイヒールをはじめ、全てのシューズが「レッド・ソール」と呼ばれる深紅の靴底になっているのが大きな特徴です。その洗練されたデザインで、創立からわずか20年という短い期間で、世界中のセレブリティやファッショニスタを虜にし、顧客にはカトリーヌ・ドヌーヴ、マドンナなども名を連ねており、多くの女性が憧れる高級ブランドシューズとして認知されています。今回、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでご依頼いただいたのはクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)のスタッズ付きスニーカーです。もちろんこちらのスニーカーも例外ではなく靴底にはクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)の証である「レッド・ソール」となっています。スニーカーはどうしても汚れが付きやすいアイテムで白のスニーカーは汚れが目立ち気になってくるかと思います。こちらのスニーカーも特にひどい汚れや修理箇所はありませんでしたが、着用していく中で付いてしまった黒ずみ汚れを落としてほしいとのご要望でした。LOUISVUITTONの修理専門店として革製品を多くご依頼いただくREPAIR-SHOP HIRAISHIYAですが、その他のブランド品や革製品のクリーニングも承っております。

修理リペアの実例概要

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こちらのクリスチャン・ルブタンのスニーカーを見ていきましょう。バスケットボールからインスパイアされたスポーティな魅力とエレガントなラインを融合したローカットスニーカー、Louis Junior Spikesではないかと思われます。オレンジ色とメッシュ素材を組み合わせが素敵なデザインですね。フロントにはクリスチャン ルブタンならではのメタルスパイクを散りばめた、モダンな1足。スニーカーの靴底はゴム製で出来ています。今回気を付けなければいけなかったのは、同じようなクリスチャン・ルブタンのスニーカーにはカーフスキン(牛革)が素材として使われているモデルがあります。LOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)にも同じようにカーフスキン(牛革)を使ったモデルがあります。カーフスキンとはカーフレザーとも言われており、希少価値の高い生後6ヶ月以内の仔牛の革で最高級とされています。なぜカーフスキンが使われていると気を付けなければいけないかというとカーフスキンは、水に弱く加工方法によっては水シミになる可能性があります。ということは通常スニーカーを洗う際に効果的なウェットクリーニング(水洗い)が出来ないということになってしまいます。

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カーフスキン(牛革)は水洗いが出来ないということはクリーニング方法を部位ごとに変えていかなければなりません。万が一水に濡らしてしまった場合、水シミが出来てしまいます。濡れたからといってドライヤーで乾燥させたり、直射日光で乾燥させたりすると今度は革が固くなりひび割れを起こしてしまします。このようなことが起きないようにLOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYAに到着したお品物は念入りに使われている素材について調べていきます。クリスチャン・ルブタンに限らずハイブランドのお品物は異素材の組み合わせのデザインが多く見受けられます。買ったばかりの頃は良いのですが、いざ汚れが気になりクリーニングなどのメンテナンス時にはクリーニング店泣かせの組み合わせもございます。今回はウェットクリーニングが可能でしたので特殊な洗剤でウェットクリーニングをしていきました。弊社のウェットクリーニングは革の修復士の資格を持つ職人が手作業でひとつひとつ丁寧に行なっていきます。まずはクリーニングを始める前に馬の毛のブラシでスニーカー全体をブラッシングして表面の汚れを落としていきます。

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白のスニーカーは汚れが目立ちやすいため、できるだけこまめに洗うことがおすすめです。着用する頻度にもよりますが、できれば1ヶ月に一回洗うことが目安と言ってよいでしょう。スニーカー汚れには酵素系の洗剤が効きます。酵素系の洗剤はお湯と合わせることで洗浄力が発揮されますのでお湯を使って洗っていきます。ご自宅で洗う場合には中性洗剤を薄めたもので洗っても良いでしょう。今回のお品物は状態が良いので大丈夫ですが、弊社はLOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)のスニーカーもご依頼頂きます。LOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)のスニーカーは加水分解によるソール劣化がしやすくソール自体がボロボロになってしまう現象がよく見られます。加水分解を分かりやすく説明すると「ソールに使用されているポリウレタンなどが水分と結びついてバラバラになってしまうこと」です。素材によっては加水分解しにくいものはありますが、最終的には加水分解が起こります。加水分解が起こるタイミングとしては、保存状況が悪ければ、その靴が作られてから早ければ3年以上たったほどで加水分解し始めます。高級なブランドだからといって長持ちするというわけではないのです。

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仕上がったクリスチャン・ルブタンのスニーカーがこちらです。お客様が気になっていたという黒ずみもプロ用の特殊な酵素系洗剤で元の白に近づけることができました。中敷きや靴紐のクリーニングでは強い汚れにアプローチできる超音波のクリーニングガンで特殊しみ抜きを行いました。靴底の部分的な汚れにはメラミンスポンジで汚れを落とすことができました。クリーニング後は湿気を避けて風通しの良い場所に保管することが好ましいです。乾燥剤を置くか、風を通して新鮮な空気を通し続けることで湿気がたまらないようにしましょう。ブランドの箱にいれて保管してしまうと湿気がたまり加水分解が起きやすくなります。いざ履こうと思ったときに靴底がボロボロになっていたらがっかりですよね。LOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)などヨーロッパのブランドの靴は湿気の多い日本に合わせて作られてはいません。保管には湿気に気をつけることが必要です。LOUISVUITTON(ルイ・ヴィトン)にかかわらず修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYAではクリスチャン・ルブタンの修理、リペア、クリーニングも承っております。お気軽にご相談ください。

クリスチャンルブタン他実例