2023/10/30

ラファ修理リペア

ラファ|染め替え

こんにちは。今回、ルイ・ヴィトンなどの革製品修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYAで修理のご紹介をさせて頂くのは、「Rapha(ラファ)」の革製ショルダーバッグです。ラファというブランドはロンドンに本社があり”世界最高のサイクリングウェアを作り出す”を目標に掲げるメーカーで、すべての人の自転車ライフをより良いものとするために、あらゆる地形や乗り方に対応すべく、世界中の過酷な環境下でテストを重ね、様々なタイプの革新的なサイクリングウェアを生み出しています。サイクリングをされる方に人気のブランドで、サイクリングクラブや大会なども運営しており世界中の人々から愛されるブランドであることに間違いはないでしょう。今回ご依頼いただいたお品物は「Rapha(ラファ)」の革製ショルダーバッグでお色はもともと”明るいグレー”で素材は本革となっていました。サイクリング用のアクセサリーというとスポーティーなデザインが多いのかと思われがちですが、さすがヨーロッパのブランドとあってどのサイクリングウェアもデザイン性が高くおしゃれな商品ばかりです。今回はそんな「Rapha(ラファ)」のショルダーバッグを染め替え修理でグレーのお色からブラックへと染め替え修理を行なっていきます。今回はマットな質感の革製ショルダーバッグで装飾が少ないためシンプルな印象のショルダーバッグです。このようなシンプルな革製品は染め替え修理の際には色ムラが目立ちやすくなるため、色ムラが出ないように気を付けて染め上げなければなりません。ルイ・ヴィトンの修理でも染め替え修理は人気のメニューとなっていますが、革製品であればルイ・ヴィトンに限らず他のブランドでも染め替え修理が可能です。財布やバッグなど革製品の染め替え修理を迷われている方はぜひご参考にしてください。染め替え修理のご依頼の際には必ずクリーニング作業から入っていきます。まずは表面の汚れやコーティングを落としてから染め替え修理をすることで最終的な仕上がりに差が出るようになります。逆をいえばこのクリーニング作業や前処理が染め替え修理の7割ほどを締める大切な作業といっても過言ではないでしょう。ルイ・ヴィトンの染め替え修理の場合なども含めながら今回は、クリーニング作業や前処理についても詳しくご紹介していきますので最後までお付き合い頂けると幸いです。

修理リペアの実例概要

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こちらが染め替え修理前のバッグの全体写真となります。今回ご紹介するブランドの"Rapha(ラファ)”は2004年にロンドンで開業したサイクルウェアブランドです。 2004年当時、サイクルウェアといえばカラフルなロードレースチームのレプリカジャージが主流の時代でした。 そんな中で、ラファが生み出したシンプルかつ上品なデザインは、サイクリングウェアに「おしゃれ|Cool」という概念を吹き込んだ比較的新しいブランドです。そんなシンプルでおしゃれなサイクリングウェアを製造しているブランドが発売したシンプルなショルダーバッグが今回お預かりしたお品物です。ルイ・ヴィトンのバッグといえば”モノグラム柄”が定番といえるデザインですが、Rapha(ラファ)はモントーンの商品が多いように感じます。サイクリングウェアはカラフルな時代にこのモノトーンを主力に出すことは勇気がいることだったと思います。ルイ・ヴィトンの創立者であるLouis Vuittonも122年前には斬新であった革のトランクケースなどを世に送り出しました。新しい事というのは実に勇気がいることですがどのブランドや仕事も精通するものがありますね。

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こちらは染め修理前のショルダーバッグのふち部分の写真です。擦れてしまったのでしょうか、角の部分の染色が剥げてしまっていることがわかります。当たり前ですが本来の革はグレー色ではなく茶色をしています。この茶色く見える箇所は汚れではなく重ねられた染色が剥げてしまったことにより本来の革素材が見えるようになっているのです。革を染めていく前に前処理としてクリーニング作業を行ないます。これはルイ・ヴィトンの染め修理の時も変わりません。まずは手垢などの油分をアルコール溶剤で除去していきます。この時に表面のコーティングも合わせて取り除いていきます。この時、油分やコーティングを取り除くことを怠ってしまうとこの後に乗せる染料が綺麗に乗らなくなってしまうのでとても大事な作業です。ルイ・ヴィトンの多くは牛革を使用されていることが多く、固めのしっかりとした革になっていますがこちらの素材は羊の革で柔らかなラムスキン。ラムスキンを使った有名なお品物でいうとシャネルの”マトラッセ”などがありますが、最近ではルイ・ヴィトンからもラムスキンの長財布が発売されていて人気ですね。柔らかな革はどうしても擦れや水分にも弱くなっています。

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染め替える前にクリーニングと前処理をルイ・ヴィトンの修理を数多く扱ってきた熟練の職人が手作業で行なっていきます。この工程を機械で行なおうとすると力加減が難しく余計に革に負担をかけてしまうこともございます。ルイ・ヴィトンなどの高級革製品のリペアを数多く行なってきたREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは手作業にこだわり、一点ずつ職人が肌で革の状態を確かめながら染め替え修理を行なっていきますのでご安心ください。そのため、リペア・修理内容にもよりますが修理を完了するまでに多少時間がかかってしまいます。今回のような大幅なリペア、修理である全体染めの内容ですとお客様のもとへ納品するまでに2ヵ月~3ヵ月程の期間は見て頂くようお願いしております。ご使用になられたい日付から余裕をもってのご依頼をお願い致します。こちらの写真が擦れて元の革地が見えていた部分になります。傷やへこみがあった場合には染めていく前に傷やへこみ部分を下地剤で埋めて表面をならした上で、染めていくので自然な仕上がりになります。ルイ・ヴィトンの染め修理の際にも同じような手順になります。染めた部分をアップにしても違和感なく染め上げることができました。

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染め替え修理が完了した全体写真がこちらになります。今回は元のグレー色からブラックに染め替え修理をご依頼いただきました。本体の色に合わせてショルダー部分も黒に染めさせて頂きましたので統一感のある仕上がりになったかと思います。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは染め終えた後に色止め加工を必ず行なっていますので簡単に色が落ちてしまうことはありません。到着したその日から安心してお使いいただけますよ。今回はサイクリングウェアで人気のブランド「Rapha(ラファ)」の革バッグの染め替え修理をご紹介させていただきました。ルイ・ヴィトンの染め替え修理の実績も他の記事でご紹介させて頂いておりますので参考にしてみてくださいね。ルイ・ヴィトンの修理専門店REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではお客様の様々なご要望にお応えできるよう日々研究に努めております。こんな修理がしたい。ルイ・ヴィトンをこんな風にリペアしたいなどのご相談がございましたら公式サイトのお問い合わせフォーム又はお電話にて無料カウンセリングを行っておりますのでぜひご活用くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。

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