それでは、REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいた長財布を見ていきましょう。こちらが今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「ジッピーウォレット」です。Louis Vuittonの財布は日常使いとして、またギフトとしても喜ばれるアイテムです。その人気からLouis Vuittonの財布のデザインはバリエーションが非常に豊富で幅広く展開されています。そんなウォレットラインの中でも一番の定番とされるタイプが今回ご依頼いただいたジッピーウォレットです。ジッピーウォレットは名前の通りシンプルな長財布をぐるりとジッパーで開閉するような仕様となっています。すっきりとしたボディの内側はお札を折らなくても入るようになっており、小銭入れも使いやすいジッパータイプになっています。また、カード入れの収納枚数は2016年頃に8箇所から12箇所に増えており、充実していて無駄のない機能性に優れた財布です。
2024/03/10
ルイヴィトン修理リペア
スライダー交換修理
こんにちはREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのはLouis Vuitton”ジッピーウォレット”のスライダー交換修理のご依頼です。Louis Vuittonはフランス、そして世界を代表する老舗高級ブランドのひとつであり、原点である荷造り職人としての旅行鞄の製造が今もなお、その伝統を継承して世界中の多くの人々を魅了しています。その中で、Louis Vuittonの代表的なラインナップのひとつであるダミエはアイコン的存在です。今回はそのダミエ柄で作られたお財布を紹介していきます。Louis Vuittonのダミエと聞いたらすぐにデザインをイメージできてしまうほど、ダミエは知名度および人気が高いラインです。ダミエとはフランス語で市松模様のことでベージュとブラウンの四角を交互に配列したデザインはLouis Vuittonの風格を表現しています。Louis Vuittonのダミエと並んで人気なモデルと言えばモノグラムが挙げられますが、Louis Vuittonの長い歴史の中で最初にそのブランドアイコンとして誕生したのはダミエということは知っていましたか。1888年、ダミエのデザインであるベージュとブラウンの市松模様はルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュ・ヴィトンによって考案されました。そしてその翌年の1889年、ダミエはパリの世界博覧会で金賞を受賞しました。その後モノグラムは1896年に誕生し、英語およびフランス語で「組み合わせ文字」「花押し」という意味をもつブランドアイコンとして有名になっていきました。ダミエはそのシンプルで落ち着いたデザインとダークカラーの濃淡のバランスが美しく、年代を問わず男女ともに世界中から人気を集めています。また、ダミエのウォレットラインは機能性に加えてカラー展開も豊富に揃えています。今回ご依頼いただいたダミエの正式名称は「ダミエエベヌ」と呼ばれており、こちらはブランドカラーである茶色系の配列でデザインされたモデルでLouis Vuittonの伝統ともいえる茶色の市松模様は現在も変わらぬ人気を得ています。
修理リペアの実例概要
同系統には「ジッピーオーガナイザー」と呼ばれるタイプもあり、こちらは基本のジッピーウォレットにメモ帳やペン収納を備えたビジネスタイプの財布となっています。ジッピーオーガナイザーは黒系の配色でデザインされた「ダミエ・グラフィット」もカラー展開されていますので、男性でも使いやすいかと思います。そんな財布について多くご相談いただくのがファスナーの不備です。内側の布がファスナーに嚙みこんで開かなくなってしまったり、閉めても開いてしまったりと様々なご相談をいただきます。今回のご依頼品は、突然ファスナーが閉まらなくなってしまったということで修理の依頼をいただきました。ファスナーを閉めても閉まらない状態の場合は、スライダーと呼ばれるファスナーと引手部分を繋いでいるパーツがエレメント(ファスナー金具)同士を嚙み合わせられなくなったことが原因です。そもそもファスナーは、スライダーによって左右のエレメントが嚙み合っていくことで閉まるという仕組みなので、スライダーが噛み合わせるという機能を失ってしまうと閉めても開いてしまう状態になってしまいます。そのため、劣化したスライダーを交換することで修理を行いました。
こちらがスライダー交換修理が完了した修理箇所を近くから見た写真です。スライダーを交換する際はまず一番端のファスナーテープ(ファスナー横の布)部分を一度ほどいて代替品のスライダーと交換します。交換するスライダーはできる限り似た色や形のスライダーを取り付けいたしますが、代替品となりますため多少の差異は出てしまいますことご了承くださいませ。スライダーを交換したらファスナーエレメントとの嚙み合わせが上手く合うか確認します。この時にエレメントが一部分でもすり減ったり変形していたりするとスライダーを交換しても上手く噛み合わず開閉できなくなってしまいます。その場合はファスナーも交換しなければいけません。今回はスライダーを代替品へ交換することでファスナーを正常に嚙み合わせることができスムーズに開閉可能となりました。最後にファスナーテープを同じ場所に縫い直して修理完成です。今回のご依頼のようにファスナーが動かなくなるというのは突然起こります。そんな時ネットに載っている自分で対処できる方法を試してみようと思ったことはありませんか。しかし自分で応急処置をすることでさらに症状を悪化させてしまうこともあります。
ファスナーに何か不具合が起きてしまった場合は自分で対処せず専門業者へ修理に出すことをおすすめしております。自分で対処する方法は有効なものも数多く紹介されていますがどれも完全に解決する方法ではありません。なぜなら、応急処置はあくまでもその場で動かすための方法だからです。その応急処置によって他の部分も破損してしまい余計ひどくなってしまう可能性が高いです。そのためファスナートラブルが起こったときはまず専門業者に相談するのがおすすめです。以上で、今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。