2024/08/08

ルイヴィトン修理リペア

LOUIS VUITTONベルト&根革交換・補色修理

こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのは、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の”ショルダーバッグ”のショルダーベルト交換修理・根革ライン交換修理・パイピング交換修理・部分的な補色修理の以上4点の作業についてのご依頼です。こちらのご依頼品は「キュイール・ベキア」というラインのショルダーバッグで製品名は「トロター」と言います。キュイール・ベキアとはカンガルーレザーを使用したラインとなっていて、キュイール・ソアナとともに2008年の春夏コレクションで発表されたメンズラインです。キュイール・ベキアの特徴としましては、パッと見ただけではLouis Vuittonのアイテムだとは分からないくらいのシンプルな見た目と、さりげなくパンチングデザインが施された「Louis Vuitton」のロゴが最大の魅力です。Louis Vuittonのメンズラインは比較的シンプルなラインが多いと思いますが、このキュイール・ベキアほどシンプルなラインはなかなか無いのではないでしょうか。何かLouis Vuittonのアイテムを持ってみたいけどあまりブランドが分かるようなデザインがお好きではない方や、ビジネスの現場でさりげなくLouis Vuittonを使いたいと思っている方にはぴったりのデザインです。また、内側には繊細なタッチのLouis Vuittonを代表するモノグラム柄が描かれているので、開けて中が見えた瞬間に見えるモノグラムがとてもさりげなく、パンチングのロゴデザインと同様に控えめな主張がとても魅力的なラインとなっています。このようにLouis Vuittonのキュイールベキアは、最高級のカンガルーレザーにさりげないパンチングデザインと、とにかく素材の良さを最大限に活かすために余分な装飾をせずにシンプルさを追求したアイテムとなっています。とても魅力的なデザインと機能性を兼ね備えているキュイール・ベキアですが、現在は惜しくも廃盤となってしまいました。しかし、世界中の愛好家の中では今でも高い人気を誇っているので中古市場での需要はとても高いのではないでしょうか。

修理リペアの実例概要

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それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたショルダーバッグを見ていきましょう。こちらが今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「キュイール・ベキア」の「トロター」です。先ほど、キュイール・ベキアにはカンガルーレザーが使われているとお伝えさせていただきましたが、続いてカンガルーレザーとは一体どのような革なのかをご紹介していきます。カンガルーレザーとは、「丈夫・軽い・柔らかい」の三拍子が揃った優秀な皮革とされていて、見た目はカーフスキン(牛革)と非常に似ていますが強度はカーフスキンの約2倍もあると言われています。革の密度がとても高いので薄く加工することができ、布のような軽さと柔らかさを表現することが可能な革です。Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)では主にバッグに使用されているカンガルーレザーですが、実は最も使用されているのがサッカー選手や野球選手などのスパイクシューズだそうです。

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カンガルーレザーのスパイクは履いているうちに革が伸びて自分の足の形になります。最初は少しきつくても長く使用することで自分の足にピッタリのサイズとなり、素足感覚でボールを蹴ることができるそうでプロのサッカー選手が愛用しているスパイクはカンガルーレザーで作られていることが多いそうです。今回のご依頼品も長年の使用によって革が柔らかくなり使いやすくなっていましたが、パイピングと呼ばれる縁周りの細い革部分やショルダーベルト、根革ラインと呼ばれるショルダーベルトと本体を繋いでいる部分が劣化していたので新しい革に交換しました。交換は新しい革から同じ形のパーツを切り出して作成し、位置がずれないように革専用のミシンで取り付けていきます。根革ラインに付いていたカシメ(ルイヴィトンの刻印が入っている丸い金具)は一度取り外すと再利用ができないので刻印が無いシンプルな代替品のカシメに交換となりましたが、同じようなシルバー色のカシメを取り付けたので違和感なく修理できたかと思います。パイピングはバッグの端がほつれないようにする重要なパーツです。パイピングがしっかりとしていることで型崩れ防止の役割も果たしてくれます。

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こちらが”パイピング交換修理”が完了した修理箇所を近くから見た写真です。パイピングが新しく綺麗になったことで、バッグの耐久性やデザイン性をアップさせることができました。さらに、こちらのご依頼品は修理のほかに部分的な補色修理作業もご依頼いただいておりました。補色する時は一から色を作成して補色していきます。この色合わせがとても難しく、0.1グラム単位で色を調合していきますので時間を要する作業です。補色する前はクリーニング後の綺麗な状態でなければ上手く色が乗らないので、まずはクリーニングを行います。ブラッシングでゴミを取り除き、革専用の洗剤で表側と内側をクリーニングしていきます。洗ったあとは十分に乾燥させていよいよ補色作業です。その際は色ムラにならないよう均一に色を乗せていきます。色を重ねすぎてしまうと革特有の模様や質感が消えてしまいますので、薄く補色していくことが大切です。こうして部分的に補色修理を行ったことで長年の使用で付いた傷や擦れなどを隠すことができました。使用感のある革もビンテージとしての味が出て良いですが、補色や修理をすることでさらに魅力的なアイテムに生まれ変わったかと思います。

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全ての天然皮革に言えることですが、革は湿気や乾燥に弱いので定期的なお手入れがとても重要です。お手入れの道具はそれぞれの製品に合ったものがたくさん売られています。今回のようなカンガルーレザーのアイテムは、カンガルーレザー専用の保湿クリームがありますので、そちらでお手入れすることをおすすめします。クリームに含まれているワックスの皮膜で傷から守ってくれたり、保湿効果でひび割れやかさつきを抑えてくれたりしますのでぜひお使いくださいませ。以上で、今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、さまざまな高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。ご相談は弊社HPの無料カウンセリングからお問い合わせ可能です。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。