プラダ(PRADA)の魅力について

2024.10.07

プラダ(PRADA)という名前を聞いた時、あなたは何を思い浮かべますか?

洗練されたデザイン、上質な素材、そしてどこか近寄りがたい高級感。

2006年に公開されたハリウッド映画、『プラダを着た悪魔』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

多くの人々が憧れる存在であるプラダは、単なるファッションブランドではありません。それは、イタリアの伝統と革新が融合した、一つの文化と言えるでしょう。今回は、そんなプラダの魅力を深掘りし、愛用のプラダ製品を長く美しく保つための修理についてご紹介します。

1.プラダの歴史と哲学


1913年、イタリア・ミラノで誕生したプラダ。当初は高級皮革製品店としてスタートしました。ヘビや象といった珍しい動物の皮を取り扱っていた為、上流階級の人々の間で話題になっていました。これをきっかけに高品質な革製品が認められ、イタリア王室御用達のブランドとなります。この出来事はプラダのブランドイメージを確立する大きな転機となりました。

その後もプラダは事業を拡大していきましたが、第一次世界大戦、第二次世界大戦をきっかけにブランドの成長を阻まれることとなります。予定していた3号店の開店の中止はおろか、2号店の閉店も余儀なくされました。ターゲット層を中流階級へ広げるなど様々な手段で、人気の低迷を止めようと奮闘しましたが、長らく人気は衰え続けました。

そんな中1980年代に転機が訪れます。プラダ創業者の孫娘であるミウッチャ・プラダがデザイナーに就任し、従来の高級ブランドのイメージを覆すような革新的なデザインを発表。ナイロンバッグ「ポコノ」シリーズが大ヒットし、プラダは世界的なブランドへと成長します。

2000年代、ミウッチャ・プラダは、プラダのクリエイティブ・ディレクターを続けながら、姉妹ブランド「Miu Miu(ミュウミュウ)」も手がけます。こちらはより若い世代をターゲットにしたデザインで、モードなデザインが中心のプラダとは対照的に、少女のような可憐さや柔らかい印象が特徴です。ちなみにこのブランド名はミウッチャ・プラダの幼少期のニックネームに由来しています。

現在ではこういったファッション小物のほか、アパレルやアクセサリー、香水など様々な分野への展開により多方面に大きな影響を与え続けています。

プラダの哲学は、伝統と革新の融合です。上質な素材と伝統的な職人技をベースに、常に新しい素材やデザインに挑戦し続けています。その結果、プラダの製品は、時代を超えて愛される普遍的な魅力を放ちます。

2.プラダの魅力:デザインの多様性

プラダの魅力は、そのデザインの多様性に尽きます。

ミニマルで洗練されたデザイン: プラダを代表するデザインの一つです。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインは、どんなスタイルにも合わせやすく、長く愛用できます。
大胆なデザイン: 革新的な素材や色使い、そして独創的なシルエットが特徴です。トレンドに左右されない、個性的なデザインを求める方におすすめです。
機能性と美しさの融合: プラダのバッグは、高い機能性と洗練されたデザインを両立させています。収納力や使いやすさにもこだわり、日常使いにもぴったりです。

3.プラダの素材:上質な革へのこだわり


プラダの製品に使用される革は、いずれも世界最高品質のものばかりです。ここからは、それぞれの革の魅力や特徴について解説していきます。

サフィアーノレザーの起源はイタリアにあり、プラダを代表する素材の一つです。細かい筋模様の型押し加工を施した牛革です。本革に樹脂を浸透させ、その後プレスすることによって細かい格子状の模様を作り出します。もともとハリのある革であることと、この樹脂による加工によって水や傷、汚れに強く、耐久性が高いため、長く愛用することができます。このサフィアーノレザー特有の質感は、光の当たり方によって異なる表情を見せてくれます。

カーフレザーは牛革の一種で、生後6か月以内の子牛の革のことを指します。体が小さく、1頭から採れる革の量も少ないです。そのため希少価値の高い革として知られています。生まれて間もないため、革が薄く柔らかいので、肌触りが良いのが特徴です。大人になった牛と比べ、キズなども少ないので見た目の美しさもひときわ目を引きます。高級感があり、フォーマルなシーンにもぴったりです。

エキゾチックレザーとはクロコダイル(ワニ)やオーストリッチ(ガチョウ)の革など、希少な動物から採られる革のことを指します。(革製品と聞いてイメージする牛や羊などの革は一般革と呼びます。)それぞれの動物特有の個性のある模様が魅力です。これらの模様の中には「クイルマーク」など付加価値の付いた名称がつけられている物もあります。エキゾチックレザーのほとんどはワシントン条約などで商取引を制限されているため、市場に出回る数が少なく革自体も高値で取引されています。

4.プラダ製品のお手入れと修理


プラダ製品は、適切なケアを行うことで、その美しさを長く保てます。

柔らかい布で汚れを拭き取り、定期的にクリームで保湿しましょう。革製品は乾燥が大敵です。油分が減っていくと徐々に表面がヒビ割れはじめてしまいます。角や持ち手の部分は摩擦や衝撃による負荷がかかりやすいので、劣化が進みやすい部分になります。

手垢や雨によるシミなど汚れが蓄積していくことによって、見た目に大きな変化が現れてしまう事があります。

また、汚れの放置はカビや虫の発生の原因となってしまう事もあるため、出来るかぎり早めの処置が望ましいです。汚れを落とそうと無理やりこすったり濡らしてしまうと、革の風合いが変わってしまったり、輪ジミになってしまうリスクがあります。汚れがひどい場合は、専門のクリーニングに出すことをおすすめします。

革のひび割れや金具の破損など、修理が必要な場合は、早めにプラダの直営店などに相談しましょう。修理方法は壊れた部分の状態や部品の種類によって異なるため、個人の判断で修理をおこなうのは危険です。

他ブランドにはなりますが、汚れを落とすため自分で手を加えたところ革が傷んでしまったというご相談をいただいたこともあります。処置を誤ると修復箇所が広がったり、最悪の場合修理どころか今後使用を続けることが困難となってしまう事もあります。こういったトラブルを避けるため、それぞれのブランドの直営店や相談フォームを利用して相談することをオススメします。

過度な色あせや変色、部品の劣化などが目立ったら、プラダ直営店や専門の業者へメンテナンスを依頼しましょう。

プラダでは自社グループのすべての商品に対して、修理をはじめとするアフターサービスを提供しています。修理サービスは、高度な技術を持つ職人によって行われ、イタリア国内にとどまらず、世界7か国に展開するグループ直営のリペアラボのネットワークを通じ、100名以上の専任スタッフが現地でサービスを提供しています。この7か国の中に日本も含まれており、直営店に持ち込むことで、修理依頼をすることが出来ます。

修理の料金や納期については公式ホームページ内には明記されていない為、おおよその金額等については定かではありません。

万が一、直営店での修理が断られてしまった場合には、修理専門店への相談をオススメします。修理専門店というのは、ブランドに関わらず依頼のあった品物について修理をおこなってくれるお店で、我々REPAIRーSHOP HIRAISHIYAもこれにあたります。お品物の状態によっては、直営店での修理を断られてしまった内容も対応してもらえる場合があります。

しかし、修理専門店はお店によって内容ごとの金額や納期などにばらつきがあるため、注意が必要です。ホームページに明記されている場合や、見積りの依頼が必要なことがあるので事前に確認や問い合わせをしておくと良いでしょう。

以下の写真はプラダのトートバッグの修理をおこなったものです。

底の部分を見てみると、擦れてしまっているのがわかりますね。こういったトートバッグなどは特に角が擦れやすく、劣化が目立ちます。他の部分についても、細かいひび割れや擦れが散見されます。

今回のお品物は、まわりの革部分の交換となりました。REPAIRーSHOP HIRAISHIYAでの革の張替えは、真新しい革を使っての修復となります。使用する材料の色味については、できるかぎり元の状態に近いものを使用します。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAではこういった革部分の修復をはじめ、ファスナーやボタンなどの部品の交換、つけなおしも承っております。革製品のお直しに関することはぜひ、REPAIRーSHOP HIRAISHIYAにご相談ください。

5.まとめ:プラダ製品を長く愛用するために


プラダ(PRADA)は、その高い品質と洗練されたデザインから、世界中の多くの人々に愛されています。しかし、どんなに高価なものでも、適切なケアをしなければ、その美しさを失ってしまうことがあります。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAでは、プラダ製品の修理やクリーニングを承っております。経験豊富な職人が、一つ一つの製品を丁寧に修理いたします。

当記事を読まれているお客様がプラダ製品を長く愛用し続けられるよう、お手伝いをしたいと考えております。今現在プラダのアイテムをお持ちで、劣化や破損に悩まれている方はぜひ一度、REPAIRーSHOP HIRAISHIYAへご相談ください。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAでは、今回ご紹介したプラダ(PRADA)のほかにもルイヴィトンやエルメスなど世界を代表するブランドをはじめ、数多くのお品物の取り扱い実績がございます。一つとして同じ物はありません。お品物の状態によってその度合いや修理方法は様々です。経験豊富なスタッフがそれぞれに適した対応方法を見極め、お客様へご案内させていただきます。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAではバッグや財布などの革製品の修理はもちろん、内装外装のクリーニングなども承っております。お品物の状態に合わせたご提案を心掛けております。ぜひお手元のお品物について、お困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAのカウンセリングフォームは24時間ご利用いただけます。修理に関するご相談などお気軽にご利用くださいませ。担当スタッフが1つずつ内容を確認し個別に対応いたします。カウンセリングの回答については【メール】【お電話】いずれかの方法からお選びいただけます。

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