ルイヴィトン製品の修理について

2024.10.15

世界三大ブランドにも数えられるルイヴィトン。職人の技術と長い歴史が詰まったデザインは多くの人が憧れ、持つ者を魅了します。

ファッションの移り変わりが激しい現代も、トレンドをうまく取り入れながらも、ブランドの特徴を生かしたデザインを数多く生み出し続けているブランドです。

本日はそんなルイヴィトン製品の修理について解説していきます。

1.高級ブランドの代名詞 ルイヴィトン

創業当初は旅行鞄店として店を構え、当時の旅行者の需要に沿った商品を生み出していく中でフラットトランクが登場しました。これがルイヴィトンのバッグの原点となり、ルイ・ヴィトンの息子であるジョルジュ・ヴィトンがモノグラムをデザインしたことから、大きな成長と発展を遂げてきました。

当時すでに製品の性能が非常に高く人気であったトランクは、瞬く間に偽物が出回るようになりました。簡単にまねできないようなデザインは偽造防止を図るために、ルイヴィトンのロゴや花、星などをあしらわれた今ではお馴染みのデザイン【モノグラム】が登場しました。

モノグラム登場後は、その美しさと個性的な模様が多くの人々の目を惹きつけ、人気を博しました。その後バッグの種類が増えたことやカラーバリエーションの増加、アーティストらとのコラボを受け、さらに知名度を上げていきました。こういった展開のアクティブさから、若者からも注目を浴びていました。

ルイヴィトンは、デザイン性はもちろんのこと性能面でも非常に優れていました。旅行鞄ということで様々な場所に持ち運ぶ機会があり、衝撃や摩擦にも耐えうる強度が求められました。

その当時の旅行用カバンは豚革製が主流でしたが、ルイヴィトンではコットンに防水加工を施した「グリ・トリアノン」という名前の生地を使用していました。これは当時の主な移動手段が馬車であったことも起因しています。長い距離を移動するなかで雨風にさらされることもあるため、水に強い鞄は非常に魅力的でした。グリ・トリアノンは、沈没したタイタニック号の中から見つかったルイヴィトン製品のトランクが後日引き上げられたとき、トランク内部への浸水がなかったという噂があるほどです。

2.REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでの修理について

耐久性や機能性に優れたルイヴィトン製品でも、当然素材の寿命や長期の使用による劣化は生じてしまうものです。こういった場合、修理を検討される方も多いのではないでしょうか?REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではルイヴィトン製品の修理も承っております。ここからは、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでの修理についてご案内いたします。

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAはルイヴィトンなどをはじめとする高級ブランドバッグ・財布の修理専門店です。修理可能な項目は多岐に渡り、革部品の交換や金属部品の交換、内装の張替えなどを承っています。

ルイヴィトンのリペアショップとは何が違うの?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。まずはこの違いについて詳しく解説していきます。

ルイヴィトンのリペアショップは部品の修理(交換)の際、純正部品での対応が可能です。そのためファスナーやボタンなど、ブランドロゴ入りのものが使用されていた場合、同様の部品を使っての修理が可能です。修理の依頼は全国にあるルイヴィトン直営店への持ち込みで申し込みが出来ます。また、近くに直営店がない場合には郵送での依頼も可能です。ホームページ内に専用の申込書があり、そちらを印刷し同封することで受け付けてもらうことが可能です。

それに対してREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(修理専門店)はルイヴィトンに限らず様々なブランドの修理の対応が可能です。部品の修理(交換)に際しては、代替品での修理対応となります。ブランドロゴ入りの部品が破損劣化している場合、似た色や形状の部品を使用しての修理となります。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAへの修理依頼の場合、Webあるいはお電話でご注文手続きを行っていただく形となりますため、お品物はご郵送いただく必要がございます。

ルイヴィトン製品に使用されている部品は、ルイヴィトンでのみ作られており、外部への部品の販売等は行っておりません。これは個人へはもちろん、弊社のような修理店でも同様です。そのため、純正部品で修理をおこなうことを希望する場合は、対象箇所の部品が現行の状態で再利用できる必要があります。

ルイヴィトンストアでの修理の場合は原則として純正品での修理をおこなうことになっています。対応する部品の在庫がある場合にはスムーズに修理をおこなうことが可能ですが、部品の在庫がない場合はパリから部品を取り寄せる必要があるため、納期や料金にも大きな差が出てくることが予想されます。

4.ルイヴィトン製品の修理事例について

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではこのほかにも様々なルイヴィトン製品の修理をおこなってきました。これまで修理実績については弊社公式ホームページ内や各種SNSにて随時公開中です。

その中から本日は抜粋してご紹介いたします。ぜひお手持ちのルイヴィトン製品の状態と見比べながらご覧ください。

まず一つ目にご紹介するのが根革の修理です。

下の画像は修理する前と修理した後の写真です。ぱっと見綺麗に直されていますね。さらによく見てみると根革部分に刻まれている「LouisVuitton」の刻印が、修理後にはなくなっているのがお分かりただけるかと思います。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではこういったヌメ革の部分の交換の際、古い革から型を取り、真新しい革を切り出して修理をおこなっています。この時大きさや形はそのままですが、弊社ではロゴの刻印などの作業は行うことが出来ないため、まっさらな状態の革を使うこととなります。そのためヌメ革の醍醐味ともいえるエイジングも全てなくなってしまいます。

続いて二つ目にご紹介するのがファスナーの修理です。財布やバッグの多くにファスナーが使用されています。物や小銭を出し入れする際に頻繁に使用することもあり、劣化や損傷が進行しやすい部品になります。

部品が欠けてしまったり紛失してしまったり、途中で動かなくなってしまうなど思わぬトラブルに合われた経験がある方もいらっしゃるかと思います。ファスナー修理は交換する部品が複数になることもあります。

こちらのお写真は、ファスナーがきちんと閉じなくなってしまったお財布です。

こういった場合、ファスナーが閉まらない原因がスライダー(歯をかみ合わせる)部分にあるのか、エレメント(歯)の部分にあるのかで、修理箇所が異なります。スライダーが何らかの理由で機能していない場合はスライダー単品での修理となります。しかしエレメントが歪んでしまったり欠けていることが原因であればファスナーをぐるりと交換する必要があります。この時、交換するエレメントと既存のスライダーが合わないという場合にはスライダーも併せて交換になることもあります。実際の作業(交換)に携わるスタッフが現物を確認し、必要な部品や料金を見積もります。

ルイヴィトンのバッグの多くが、内装にポリウレタン樹脂を使用した生地を張っています。ポリウレタンというのは経年劣化が生じる素材で、劣化の症状としては剥がれやひび割れ、ベタつきの発生などがあります。

こういった症状が出るタイミングは品物の状態や使用環境によって差が出ますが、この素材を使用して作られたもののおおよその寿命は2~3年程度と言われています。この2~3年というのは購入(着用)から起算するものではなくあくまでも【製造から】起算したものとなります。仮にその品物が製造から2年以上が経過している場合は、購入から間もない品物であっても剥がれなどの劣化が進んでしまう場合があります。

実際に経年劣化が生じ始めているバッグがこちらになります。よく見てみると細かくひび割れて、表面が剥がれ始めているのがわかります。周りにくっついている部分も、手で触れるとポロポロと剥がれてしまうのに加え、内装はベタベタしています。この症状はルイヴィトンのバッグの中でも特に多く、愛用者も方々も頭を悩ませるトラブルの一つです。検索エンジンで「ルイヴィトン 内装」と調べてみるとサジェストには「ベタつき」や「剥がれ」などの言葉が表示されます。劣化の主な原因は加水分解と呼ばれる現象にあります。素材の成分と空気中の水分が反応してしまうことによって起こります。日本は欧州に比べ湿度が高いため、特に影響を受けやすい傾向にあります。

ルイヴィトンの内装以外にポリウレタン樹脂を使用している例としてダウンのシームレス加工があげられます。こちらはダウンの表地と裏地を樹脂で張り付ける(圧着加工)というもので、本来縫製でできてしまう縫い目がないため保温性が高いというメリットがあります。しかしこちらもバッグの内装同様に劣化してしまいます。徐々に樹脂による接着が剥がれていってしまいます。

5.まとめ

当記事を読まれているお客様がルイヴィトン製品を長く愛用し続けられるよう、お手伝いをしたいと考えております。今現在ルイヴィトンのアイテムをお持ちで劣化や破損に悩まれている方はぜひ一度、REPAIRーSHOP HIRAISHIYAへご相談ください。

ルイヴィトンストアで修理を断られてしまった場合の詳細についてまとめた記事がありますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。【記事を読む】

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAでは、今回ご紹介したルイヴィトンの他にもシャネルやエルメスなど世界を代表するブランドをはじめ、数多くのブランド品の取り扱い実績がございます。一つとして同じ物はありません。お品物の状態によってその度合いや修理方法は様々です。経験豊富なスタッフがそれぞれに適した対応方法を見極め、お客様へご案内させていただきます。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAではバッグや財布などの革製品の修理はもちろん、内装外装のクリーニングなども承っております。お品物の状態に合わせたご提案を心掛けております。ぜひお手元のお品物について、お困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

REPAIRーSHOP HIRAISHIYAのカウンセリングフォームは24時間ご利用いただけます。修理に関するご相談などお気軽にご利用くださいませ。担当スタッフが1つずつ内容を確認し個別に対応いたします。カウンセリングの回答については【メール】【お電話】いずれかの方法からお選びいただけます。

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