ルイヴィトンのメンテナンスとリペアについて
2025.01.22
皆さんこんにちは。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAです。
弊社は福島県二本松市にある、高級ブランドバッグ・財布の修理専門店です。
経験豊富な職人が、一つずつその製品に合う最適な修理方法を探し、ご提案させていただき、お品物の修理やクリーニングをおこなっております。
特に弊社は「ルイヴィトン」製品のご依頼を多く受け付けております。ルイヴィトンは自社でリペアサービスを提供していることも知られていますが、お品物の状態や修理内容によってはルイヴィトンのリペアサービスを断られてしまうケースもあります。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではこういった場合についても、ご依頼を受け付けることが出来る場合があります。
中にはルイヴィトンのリペアサービスを断られてしまったため、ご自身でメンテナンスやリペアをしようと考えられる方もいらっしゃいます。しかしこの時、注意しなければならないこと、やってはいけないことなど確認が必要な点がいくつかあります。
思わぬ事故やトラブルを防ぐため、本日はルイヴィトン製品のセルフメンテナンスやセルフリペアについてお話していきます。ぜひ今後のメンテナンスにお役立てください。

目次
1.ルイヴィトン製品のメンテナンスについて
ルイヴィトンでも多く使用されているヌメ革は上質な素材であると同時に、デリケートな性質をもちます。適切に扱わないとシミやカビなどのトラブルが発生してしまうので注意が必要です。特に、ヌメ革は水分によって劣化しやすいので、雨や湿気には注意しましょう。
ここから、ルイヴィトンのヌメ革のお手入れポイントを紹介します。
1-1.使用前に日光に当てておく
ヌメ革には、日光に当たることによって変色する性質があります。
おろしたてのヌメ革をそのまま使うと色ムラが出やすいので、新品の場合は一度日光に当てておくことをおすすめします。
ただし、強い直射日光に当て続けると日焼けしすぎる可能性があるので、室内で適度な光に当てましょう。
1-2.デリケートクリームを塗布し表面を保護
ヌメ革を使用する前には、革用のデリケートクリームを使って表面を保護しておきましょう。
デリケートクリームとは、革に油分や水分を補給するクリームのことで、乾燥やひび割れを防いでくれます。柔らかい革、素の仕上げの革ほど水分や油分を吸いやすいという特徴があるため、まさにデリケートクリームは欠かせないアイテムとなります。
革製品に使用するクリームは様々ありますが、デリケートクリームは他のクリームと比較して水分量が多く、よく伸び綺麗に浸透していきます。そのため、シミやムラになりにくいのです。
クリームの扱いに慣れていない方でも使いやすい、初心者にもおすすめのアイテムです。
1-3.使用後には乾拭きをする
ヌメ革アイテムを使用した後は、しっかり乾拭きを行って、表面についた汚れを落としましょう。
表面に付いた汚れのほとんどは、乾拭きで落とすことができます。ブラッシングも効果的です。ブラッシングをおこなう際は毛を表面に強く当てすぎないことが重要です。ゴシゴシと擦ってしまうと表面が傷ついてしまう為、ブラシの毛先が軽く表面に触れるくらいでおこないましょう。使用するブラシは毛並みが柔らかい馬毛ブラシがおすすめです。
使用後もデリケートクリームをヌメ革に塗って水分と油分を補給すると、乾燥からくる劣化を予防できます。

2.ルイヴィトン製品のセルフメンテナンスの注意点
ここからはルイヴィトン製品のセルフメンテナンスの注意点について解説していきます。前述したメンテナンス方法を思い出しながら、確認してみましょう。
2-1.水洗いを避ける
基本的に革製品を水に濡らしてしまうのはNGとされており、ルイヴィトン製品愛用者の方の多くはすでにご存じかと思います。
革製品を水洗いをすると、素材を傷めてしまう可能性があります。特に、革素材は水分に弱い性質があり、水分がシミやカビの原因になります。
雨に濡れてしまうこともあるかと思いますが、しっかり乾かさないままの状態で長期間、収納にしまい込んでしまうと、シミが広がったりカビが繁殖してしまうことがあるため注意が必要です。陰干しをして乾かしてから収納しましょう。
食べこぼしや思わぬトラブルで汚れてしまった場合、ゴシゴシ擦ってしまったり洗い流すのは危険です。軽く湿らせた布で拭く程度に留めておきましょう。
2-2.自分でやると更に傷や汚れが悪化する場合がある
自分で汚れを落とそうとすると、さらにキズや汚れが悪化する可能性があります。
こまめにセルフメンテナンスをすることは大切ですが、すべてセルフでおこなうのではなく、ブランドのアフターケアサービスを利用したり、専門のクリーニング店に依頼したりすると安心です。
2-3.メンテナンス用品は素材に注意して使用する
製品の素材に合ったスプレーやクリームを使用しましょう。メンテナンス用品を購入する際には、お手入れしたい製品に使用可能なものであるのか、必ず確認することが必要です。
適切ではないメンテナンス用品でお手入れすると、逆にダメージを与えてしまいます。アイテムによってはメンテナンス用品が数種類まとめて販売されていることもあります。適切なものを選んで購入しましょう。
3.ルイヴィトン製品のセルフリペアは危険
最後にセルフリペアについて解説をしていきます。
最近では、市販の革製品用のリペアキットも多く登場しており、軽い修理の場合はセルフで行うことを検討される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ルイヴィトンのような高級ブランドアイテムの修理は、自分でおこなえる範囲は限られています。特に、破れや糸のほつれなどは、素人が修理することは難しいでしょう。
ブランド物の革製品を自分で修理することがおすすめされない理由は、大きく分けて4つあります。それぞれの項目に分けて詳しく見ていきましょう。
3-1.素材の特性への対応や専門知識が求められる
ブランドの革製品に使われる革は、種類や加工によって性質が異なります。一般的な革の修理方法が、そのブランドの革製品に適しているとは限りません。また、ブランド独自の染料やコーティングが施されている場合、市販の修理材との相性が悪く、かえって革を傷めてしまう可能性があります。ブランド製品は、構造が複雑で、修理の経験がない方には修理が難しい場合があります。誤った修理によって、製品の価値を下げてしまう可能性もあります。
3-2.ブランドの保証が受けられなくなる可能性がある
自分で修理した場合、ブランドの保証やアフターケアが受けられなくなってしまう可能性があります。また、店舗等への依頼とは異なり、お見積りや修理履歴といった情報が残らないため、将来的な修理やメンテナンスに支障が出る場合があります。
※セルフメンテナンスの他、販売メーカー以外の修理店で修理をおこなった場合にも、保証やアフターサービスが受けられなくなる場合があります。
3-3.技術と経験
革製品の修理には、専門的な技術と経験が必要です。安易に修理をおこなってしまうと、かえって製品を傷めてしまうことがあります。
また、革製品の修理は専用の道具や溶剤が必要となるシーンが多く、一般的なメンテナンス用品のみでは適切な修理をおこなうことが困難になることもあります。
適切な環境、適切な方法での処置をおこなうためにもセルフリペアを控えることをオススメします。

3-4.見た目の変化などによる、価値の低下
不慣れな状態での修理は、仕上がりが不自然になってしまったり、かえって状態が悪化したりと、製品の見た目を損なう可能性があります。見た目の変化、劣化はアイテムの価値の変動に大きく影響します。
また、これはブランドの保証についての説明と重なる部分ですが、修理の履歴が残らないため、再販価値が下がる可能性があります。
実際、過去にREPAIRーSHOP HIRAISHIYAへご依頼いただいた中に、「ショルダーベルトにシミが出来てしまい、落とそうと手を加えたところ、現状のままでは使えなくなってしまった」という相談がありました。実物をお送りいただき、状態を確認してみると、ルイヴィトンのヌメ革のショルダーベルトがカラカラに乾き、途中で半分に折れてしまっており、他の部分もひびが入っている状態でした。
状態を悪化させないためにも、修理の公式サービスやブランド品の修理専門店に依頼することをおすすめします。
4.まとめ
いかがでしたか?
本日は、ルイヴィトン製品のセルフメンテナンスとセルフリペアについて、お話をしてきました。
長くきれいに使い続けたいという気持ちはもちろん、簡単な物であれば自分で直してしまおう、と考える事もあるかと思いますが、方法を誤ると、せっかくの美しいデザインやブランド価値に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
ぜひ、ルイヴィトン製品の修理はルイヴィトンストア、修理専門店をご活用ください。修理の仕方や料金などについてはお店によっても様々です。同じ「修理専門店」でも弊社とA社では料金が大きく異なったり、納期が大きく異なったりと、サービス内容や特徴も異なります。それぞれの違いや、お客様自身のご要望と照らし合わせて適切な方をご選択いただければと思います。
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REPAIRーSHOP HIRAISHIYAではルイヴィトンをはじめとする数多くのお品物の取り扱い実績がございます。ルイヴィトンでも同じモデルの品物を何個も受け付けていますが、一つとして同じ状態の品物はありません。お品物の状態によってその度合いや修理方法は様々です。
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAはお品物の状態に合わせたご提案を心掛けております。ぜひお手元のお品物について、お困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

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