LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の染め直し修理について

2023.03.08

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の財布、バッグをお使いの方で買い替えるほどではないけれど、色が剥げてしまったところが気になるので修理したい。修理はしたいけど修理代金はいくらかかるの?どのくらい時間がかかる?そもそも染め直しなんて出来るの?など皆さんが気になる染め修理について説明していきたいと思います。

1.LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)とは

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)とはフランスのスーツケース職人であるルイ・ヴィトンという名前の方が創始したファッションブランドです。ルイ・ヴィトンは「旅」をコンセプトに様々な旅行用トランクを世に送り出してきました。当時の移動手段である馬車から現在のライフスタイルに変化した後もブランドは成長し続け、現代では確固たるハイブランドの座を勝ち取ったファッションブランドです。そんな高級バックといえば、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)と言われるほど有名なブランドですが様々なラインのデザインがございます。今回はその中でも弊社にご依頼の受けることが多いラインを3つご紹介します。

1−1モノグラム

ベーシックなデザインが心地よいモノグラム

ブランド名であるLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の頭文字「L」「V」と、星の花のモチーフを並べたデザインのラインです。モノグラムはダークブラウンの生地にベージュで模様が施されており、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)といえば、このモノグラムを想像する方も多いのではないでしょうか?
実はこの「モノグラム」に使われている素材は革だと勘違いしている方が結構いらっしゃいますが、革ではありません。「丈夫な綿素材にPVCという合成樹脂をコーティング加工した素材」で、正式名称は「トアル地」といいます。同ブランドの「ダミエ」も同じく素材は「トアル地」です。
この「トアル地」は耐久性が強く、キズにも強い事が特徴で長持ちがしやすいとされています。バッグや財布は普段使いすることが多いため耐久性が強いのは嬉しいですね。また存在感がある特徴的なデザインでありながら、計算しつくされたデザインは意外にもどんな服装にも合わせることができます。1番人気なラインであることも納得です。
万が一、修理が必要となった場合も定番ラインの「モノグラム」であれば修理もしやすくなります。モノグラムを修理に出される方は、表面の生地というより「ファスナー」や「内張り」などの付属品の修理が多い印象です。それほど、表面の「トアル地」は耐久性に優れているのですね。革特有のお手入れが面倒に感じる方、日常でキズや汚れを気にせずに使いたい方は「モノグラム」がおすすめです。

1−2エピ

黒のエレガントな雰囲気のエピ

モノグラムと打って変わってエレガントな雰囲気のエピですが、フランス語で「麦」という意味で、エピには「揺れる麦の穂」のような線状の型押しがされています。こちらのエピはLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)が誇る上質な本革のレザーを使用しているのが魅力です。エピに使用されている革はグレインレザーといい、銀面と呼ばれる革の最も表面に近い面に型押し加工を施し、製品の表面にそのまま使用した革の名称です。グレインレザーは、摩擦による色落ちには気をつけなければなりませんが革の中でも耐久性と耐水性に優れている特徴があります。アメリカではドレスシューズなどにも使われていて、その寿命はおよそ40年と言われているそうです。お手入れも比較的難しくないため、革製品を長く楽しみたい方には「エピ」がおすすめですね。

1−3ヴェルニ

光沢がゴージャスな印象のヴェルニ

豊富なカラーバリエーションと特徴的な光沢が魅力の「ヴェルニ」はマーク・ジェイコブスが1998年にLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のアーティスティック・ディレクターに就任した際に作ったラインです。こちらの素材は「カーフスキン」といって産まれてから6ヶ月以内の仔牛の革です。傷が少なく、柔らかくて薄く貴重なカーフスキンへエナメル加工とモノグラムのモチーフが型押しされています。エナメル加工がされているので耐水性はありますが、乾燥に弱くひび割れが起きることも。湿度が高すぎるとベタつきが起きてしまうなど管理には少し気をつけなければなりません。革製品が好きでファッション性を重視したい方はゴージャス感のある「ヴェルニ」はとても気に入るラインだと思います。

2.染め直し方法

染め直し方法として大きく分けて3つの方法がございます。お客様のご要望をお聞きし、実際にお品物を見た上でご提案をさせていただきます。

2−1部分染め

ひとつひとつ手作業で丁寧に染めていきます。

革製品の一部分を染め直す方法です。お財布の縁やバッグの角など擦れて薄くなった色を弊社の革修復士が元の色に近い色に配合し自然な状態に染め上げます。染める範囲が広い場合は全体染をご提案する場合もございます。

2−2全体染め(同色)

エアブラシを使うと均一に仕上げることができます。

皮革の状態を見ながら、最適なクリーニングをした後、革本来の色へ染め直し、革の色合いを購入時に近い状態に仕上げる方法です。革は使用頻度や年数と共に色がくすみ色合いが変わってきてしまうため、同色で色を染め直して生き返らせます。染め直した後は再度色落ちがしないように特殊なコーティング剤で仕上げます。

同色染め(全体)で自然な仕上がりに。

2−3全体染め(色替え)

染め直しで新品同様な姿に。

皮革の状態を見ながら、最適なクリーニングをした後、革の色合いを購入時とは違うお色に仕上げる方法です。現状のお色の上から違う色で染め替えし、全く違うイメージに生まれ変わらせる事が可能です。染め直した後は再度色落ちがしないように特殊なコーティング剤で仕上げます。原則濃い色は薄い色で染め替えが出来ないので現状より濃いお色での染め替えになります。

3.染め直し料金

ご紹介した3つの染め直し方法によるご参考価格はこちらになります。

染め直しにはクリーニングが必要となるため全てクリーニングとセットのお値段となります。

※構造や素材により価格は変動いたします

3−1クリーニング+部分染め

範囲によるためお見積り。

3−2クリーニング+全体染め(同色染め)

Sサイズ 財布・ポシェット(A5サイズ以下)・その他小物 ¥25,000~

Mサイズ ハンドバッグ等(A4サイズまで) ¥35,000~

L サイズ トート・ショルダーバッグ(A5サイズ以上)・ビジネスバッグ ¥45,000~

XLサイズキャリーバッグ等 お見積り。

3−3クリーニング+全体染め(色変え)

Sサイズ 財布・ポシェット(A5サイズ以下)・その他小物 ¥30,000~

Mサイズ ハンドバッグ等(A4サイズまで) ¥40,000~

L サイズ トート・ショルダーバッグ(A5サイズ以上)・ビジネスバッグ ¥50,000~

XLサイズキャリーバッグ等 お見積り。

4. ご依頼方法の流れ

インターネットとお電話、ふたつの方法でご注文ができます。今回はインターネットでのご注文方法のご紹介をいたします。

4−1まずはご注文フォームから

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAならお家で全て完結!

弊社ホームページを開いていただき、右下に「注文フォームはこちら」というボタンがございます。ご注文フォームが開けましたら必須項目(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・革製品についてのご情報・集荷日時・納期・支払方法等)をご入力・ご選択ください。利用規約への同意も忘れずにお願いいたします。

4−2集荷がきます

ご注文フォームにてご希望の集荷日時をお選びいただくと、ご希望の日時にヤマト運輸様が集荷にお客様のご自宅にお伺いするようになります。革製品の梱包・ご準備をしていただき、その場で配達員さんにお渡しください。その際、修理するお品物以外の付属品(例えばブランド袋・箱など)は入れないようにお願いいたします。弊社で管理できる物も限りがございますので、お品物がご心配な場合は不要な袋に包むなどのご協力をお願いいたします。

4−3お見積もりが来ます

弊社に革製品が到着しましたら、到着時の状態を記録、検品後にお見積書・ご請求書をメールにてお送りしております。内容をご確認いただき、そのまま作業を進めて良い場合はお支払いをお願いいたします。クレジットカードをご希望の場合は届いたメールからお見積書兼ご請求書のPDFをダウンロードしていただくとカード情報入力が可能になります。銀行振込ご希望の方は各金融機関窓口かATMからお振込みをお願いいたします。ご入金確認後、リペア作業に移らせていただきます。お見積り・ご請求内容に不明な点がございましたらお気軽にお問合せくださいませ。

まとめ

お客様からご依頼を多く受ける染め替えについて内容をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。もし「注文する前に修理料金が知りたい」「メンテナンスについて迷っている」など、ご注文前にご不安な点がございましたら無料カウンセリングでもお問合せを承っておりますので、どうぞご活用くださいませ。

記事執筆者:國分