お財布の修理について

2023.06.28

皆様お財布はどのようなものをお使いでしょうか?
中には完全にキャッシュレスへ移行したという方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも全くお財布を使わないという方はいないのではないでしょうか。お財布は出かけるときには常に持ち歩くことがほとんどで、私たちの生活に根付いています。
使用頻度も高いため消耗も激しい傾向にあり、大切に使っていても素材や環境によっては劣化が避けられません。

今回はそんなお財布と、REPAIR SHOP HIRAISHIYAで承っているお財布の修理についてご紹介していきます。

Louis Vuitton ダミエ・アズール ポルトフォイユ・サラ

1.お財布

そもそもお財布とは、「紙幣や硬貨などの通貨の携帯に用いる袋、又は容器」のことを指します。※携帯端末決済機能等についてはここでは別のものとさせていただきます。
日常的に使用するものですのでお財布にはこだわりを持つ方も多いのではないでしょうか。お気に入りのお財布に出会えた時、使用しているときは自然と気分が良くなりますよね。

では、ここで少しお財布の歴史とその種類についてみてみましょう。

1−1 お財布の歴史

お財布の誕生は貨幣や通貨の発展と共にあると考えられています。国や地域によって様々な発展を遂げているため、お財布がこの世に誕生した時期ははっきりとわかっていません。

日本では江戸時代から懐紙(懐に入れて持ち歩くために二つ折りの紙のこと)作成の技術が応用されお財布が作られました。紙の財布が作られる以前は穴の開いた硬貨が主流であり、真ん中の穴に紐を通して持ち歩いていました。これは時代劇などでもよく見られますね。

現代で私たちが使用しているカード入れが沢山ついているタイプのお財布は、クレジットカードが普及されたことでこの形に変化しました。同様に、キャッシュレス化の影響で今後お財布の形が変わっていくかもしれませんね。

1−2 お財布の種類

お財布には様々な形があります。大きく分ければ「長財布」「二つ折り財布」「三つ折り財布」「コインケース」「マネークリップ」に分けることができるでしょう。それぞれに利点があり、私たちは自分の好みや生活スタイルに合ったお財布を選んで使っています。

以下はそれぞれの特徴です。お財布を選ぶときの参考になれば幸いです。

長財布

紙幣を曲げずに収納が可能です。厚いものであればカード入れのポケットも多く、クレジットカードだけでなくポイントカードや保険証、診察券など様々なものを入れておけます。収納量が多く、口も大きく広がる傾向にあるため紙幣や紙類の出し入れもしやすいですね。

ただ、収納量に比例してサイズも大きいものが多いためポケットに収まらない傾向にあるため、持ち歩くにはバッグ等が必要になる場合も多いです。中には後ろポケットに入れることを想定し、お洒落としてチェーンでベルトに括り付けるタイプのものもあります。

・二つ折り財布

長財布には劣るものの、こちらも貨幣とカードなどの収納に優れています。厚さは出るものの幅は取らないためポケットへ収まりやすいです。バッグ等に入れてもあまり場所を取りません。スナップボタンタイプの小銭入れが付いているものは硬貨の出し入れがしやすいという利点もあります。

・三つ折り財布(ミニ財布)

二つ折り財布よりもさらにコンパクトサイズのお財布です。紙幣と少しの硬貨に数枚のカードを収納するタイプのものが多い傾向にあります。あまりものを持ちたくない人やキャッシュレス決済がメインとなっている人に人気があります。また、バッグに入れてもほとんど場所を取らないためミニバッグを使いたい人にもおすすめです。

・コインケース(小銭入れ)

硬貨だけを収納することを目的に作られたお財布です。硬貨と紙幣を分けておきたい方におすすめです。紙幣やカード類と硬貨を分けることでバッグ内でも整理がしやすくなります。コンビニエンスストア等のちょっとした買い物にも便利ですね。

・マネークリップ

こちらは小銭入れとは逆に紙幣やカード類だけを収納するお財布です。紙幣を挟んでおくだけのクリップタイプや、チケットホルダーのように革で紙幣を挟み込むタイプのも、カードポケットが付いているものなど様々な種類があります。それぞれのライフスタイルやシチュエーションに合わせて使いこなすことでスタイリッシュな印象を与えられますね。

  

2.ルイヴィトン お財布の種類

実に多種多様な形状に進化しているお財布。ルイヴィトンでも多くのお財布がデザインされ、形だけでもなんと27種類以上! そこにライン別、色別も加えれば100種類はくだらないでしょう。
ここで全てをご紹介することはできませんが、ルイヴィトンの中でも人気のある型を少しだけご紹介いたします。

2-1 ジッピーウォレット

ルイヴィトンの長財布の中でもかなり人気の高いモデルです。長方形の3辺にわたってファスナーが使用されているラウンドファスナーのお財布で、開くと小銭入れもファスナーで開閉できるようになっています。お札入れが1つとカードポケットが8つ、その他ポケットが3つ付いている大容量のお財布です。

ルイヴィトンの伝統的なラインであるダミエやモノグラムはもちろん、艶のあるヴェルニやエピ、特徴的なデニムやグラフィティ、目を惹くアーティストコラボなど多くのラインで展開されています。

2-2 ポルトフォイユ・サラ

こちらも人気のあるルイヴィトンの長財布です。スナップボタンで留まっているため開閉が簡単で、口も大きく開きます。小銭入れはファスナーで開閉可能で、大きなポケットが2つとカードポケットがなんと16個もついています! クレジットカードやポイントカード、保険証や診察券などカード類もお財布にまとめておきたいという方にはぴったりのお財布ですね。

ルイヴィトンのポルトフォイユ・サラは2014年にフォルムチェンジを行っており、スナップボタンが付いているフタ部分が直線から斜めに変更されています。また、背面にポケットが追加されました。こちらもダミエやモノグラムなど様々なラインで展開されていますが、アイコニックなラインと鮮やかな色の革を組み合わせたものも非常に印象的です。一面同じ柄や色ではなくコントラストができることで個性を演出することもできますね。

2-3 ルイヴィトン ポルトフォイユ・ヴィエノワ

こちらはコンパクトな二つ折りタイプのお財布です。カードポケットやお札入れはスナップボタン、小銭入れはがま口で開閉できます。小銭入れが独立しており口も大きく開くためついつい小銭が多くなってしまう方にぴったりです。カードポケットも8個ついており、こちらも開きやすいためとても見やすく、全体的に機能的なお財布ですね。

もちろん機能面だけではなく、こちらも様々なラインで展開されています。ヴェルニでは多くのカラーバリエーションがあったり、モノグラム・ミニのマルチカラーでは縁に革をあしらったりと可愛くもお洒落な印象を受けます。

3.ルイヴィトン お財布の修理

さて、ルイヴィトンのお財布の種類についてほんの一部をご紹介いたしました。使い勝手が良く、日常的に使用している方も多いと思います。そして日常的に使用していればもちろん摩耗しいずれは劣化が避けられません。

もし劣化してしまったら、補強したりパーツを交換したりして修理をすることで更に長くご愛用いただくことが可能です! REPAIR SHOP HIRAISHIYAではルイヴィトンのお財布の修理やクリーニングを承っており、お客様の大切なお財布をお直しして長くお使いいただけるようお手伝いをしています。

それでは、ルイヴィトンのお財布の主な修理についてみていってみましょう。

3−1 ファスナー交換修理

ルイヴィトンのお財布の修理でも特にご依頼が多いものとしてファスナー交換修理が挙げられます。ファスナーは開閉部として一番頻繁に使用する箇所ですので、劣化が早いのも頷けますね。

さて、一口に「ファスナー」と言えど、ファスナーには大きく分けて3つのパーツがあります。その中のどこが破損しているのかによって修理方法や金額も変化します。

・引手部分

こちらはファスナーを開閉するときに引っ張る部分のことです。ファスナーの中でも私たちが一番多く触る部分ですね。
金属であれば折れてしまったり、革であれば千切れてしまったり。この部分が取れたり無くなったりするとファスナーの開閉が大変不便になりますため、破損してしまった場合はもちろん破損しそうだなと思ったら交換することをお勧めいたします。
引手部分が破損した場合、基本的に代替品へ交換するようになります。金属であれば似たような色・形状のものをご用意いたしますが、どうしても全く同じものにはできません。また、革であれば新しい革から同じ形に切り出して取り付けをいたします。こちらも似たような色をご用意いたしますが、同じ色・質感にすることは難しいです。
引手にある「LV」や「Louis Vuitton」の刻印は無くなってしまいますため、ご留意くださいませ。

・スライダー部分

こちらは引手部分とファスナーの間にある金具のことを指します。ファスナーを閉めようとしても閉まらなくなってしまった場合などはこの部分の交換をすることでお直しできる可能性がございます。
ルイヴィトンのお財布のファスナーの多くは金色の金具でできていますため、こちらも金色のものに交換いたします。この時引手に問題がなければそのまま使用することが可能です。もちろんスライダーは代替品へ交換となりますが、見た目をほとんど変えずに修理が可能です。

・ファスナーテープ部分

こちらはファスナーとお財布本体をつないでいる布の部分です。このファスナーテープが破損しているとファスナーの開閉ができなくなってしまいます。破損した部分のみを補修しても根本的な解決にはならず、むしろ開閉できなくなってしまう可能性があるためこちらも似たような代替品へ交換をいたします。
ものにもよりますが、ルイヴィトンのモノグラムやダミエのものであれば大体が金色の金具にこげ茶色のファスナーテープが使用されています。写真はファスナーテープ交換修理のビフォーアフターです。

3−2 折山革あて修理

ルイヴィトンのお財布の修理でファスナー修理と同じくらい多いのは、折山革あて修理です。「折山」とはその名の通り生地が折り曲がっている部分のことで、デザインによっては2つだったり4つだったりします。
ルイヴィトンの二つ折り財布を参考に見てみましょう。写真の中央が折山と呼ばれる部分です。劣化してダミエ部分の生地(トアル地)が欠けてしまっていますね。

こういった場合は似たような色の革をあてて縫い付ける方法で修理をいたします。

こちらが修理後の写真です。

折山革あて修理は革をあてるため今までのデザインと異なってしまいます。しかし、修理跡もデザインとして楽しんでいただけるよう工夫をしております。※仮に片側だけが劣化していたとしてもデザインとして楽しんでいただくため両側につけることがほとんどです。

3−3 その他の修理事例

REPAIR SHOP HIRAISHIYAで承っているルイヴィトンのお財布修理はこれだけではございません。染めやコバの修復なども承っております。
いくつかご紹介いたしますため、今後のご参考になれば幸いです。

・マチ革交換

こちらはルイヴィトン ジッピーウォレットの内側にあるマチ部分の交換です。修理前の写真ではマチが破れてしまっています。似たような革に交換してお直しをいたしました。

・内側染め直し

ルイヴィトン ポルトフォイユ・インターナショナルの内側を染め直しいたしました。長年ご愛用されて全体的に色剥げが起こっていましたが、同色で染め直しをするとかなり印象が変わりますね。

・根革交換

ルイヴィトン ダミエ・グラフィットのポルトフォイユ・アコルデオン。チェーンと本体をつなぐ革(根革)が切れてしまっていました。根革を新しい革へ交換し、チェーンも元の通りつけております。

4.修理のお問合せ・ご依頼方法

ルイヴィトンのお財布の修理事例等をご紹介してきましたが、お手持ちのお財布にも似たような症状がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

REPAIR SHOP HIRAISHIYAではルイヴィトンはもちろんルイヴィトン以外のお財布でもリペアを承っております。

4−1 まずはお問合せください!

修理に出すと言っても、「修理をしたいけれど金額が不安……」「どんな修理方法になるのかわからない」「修理すると色が変わってしまう?」等、様々な疑問やご不安があると思います。そんな時はご注文の前に一度ご相談いただくことが可能です。
REPAIR SHOP HIRAISHIYAではホームページに無料カウンセリングフォームを設置しており、そちらからお問い合わせいただけます。フォーム内ではお写真も一緒に送れるようになっており、ご依頼品の全体と修理希望箇所のお写真をお送りいただけますとより詳しいお見積が可能です。ぜひご活用くださいませ!

もしどうしてもお写真が遅れない場合はREPAIR SHOP HIRAISHIYAへ直接メールをお送りいただくことも可能です。「 contact@bag-repair.pro 」へお写真を添付し、ご相談内容を記入してお送りくださいませ。

無料カウンセリングとメールでのお問い合わせ、どちらの場合でも3営業日以内にご返信させていただきます。※内容によっては前後する可能性がございます。

※お電話でのご相談も承っておりますが、お電話口でのお見積りでは正確な修理方法の判断が出来かねますため、無料カウンセリングかメールでお写真をお送りいただくようご案内しております。

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4−2 インターネットでのご注文

インターネットでのご注文は24時間受付しております。ご都合の良いお時間にREPAIR SHOP HIRAISHIYAのホームページからお手続きくださいませ。
ご依頼内容について、どの部分をどうしてほしいのか明記していただきますようお願いいたします。曖昧な表現になっている場合、お見積をお出しする際にお時間がかかってしまう場合がございます。部位の名前がわからない場合はご依頼品に付箋や印などをつけていただきますと非常に助かります。

4−3 お電話でのご注文

インターネットが苦手な方はお電話でのご注文も承っております。こちらは営業時間内のみの受付とはなりますが、スタッフがお電話にてご依頼内容をお伺いいたします。※その場で修理金額等をお出しすることは出来かねますためご留意ください。

電話番号:0243-24-9477

まとめ

さて、今回はお財布の種類とその修理方法についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
お財布には様々な形、色、そしてそれに合った修理方法があります。日常的に使うものだからこそお気に入りのものを購入し、できる限りきれいな状態で使ってあげたいですよね。

そんな大切なお財布のご状態について少しでも気になったらぜひ一度ご相談くださいませ!

※ホームページ内に記載しております修理料金は、あくまでも目安としての物となります。修理内容や修理する範囲、備品(ファスナー等)の状況等によって前後いたします。修理等行うお品物を実際に確認し詳細のお見積りをご案内させていただきます。

【無料カウンセリング】https://bag-repair.pro/counseling/

(受付は午前10:00-12:00/午後13:00-15:00 土日はお休みです)

【ご注文フォーム】https://bag-repair.pro/order/

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