【徹底解説】ルイヴィトンの本物と偽物の見分け方

2024.02.26

皆さんは一度でもお手持ちのルイヴィトン製品が本物かどうか不安になられたことはありますか?
ルイヴィトンは今や世界中で人気を集めるファッションブランドですが、とても人気が高いため偽物やコピー品のアイテムも多く出回っています。以前は偽物といえばひと目見るだけですぐに分かるものばかりでしたが、最近ではものすごく精巧に作られた偽物が出回っています。パッと見ただけでは偽物とは気づきにくいと思いますが、実は一般の方でも簡単に見分けられるポイントがいくつかありますのでそのポイントをあらかじめ把握していれば偽物を見分けることが可能です。

そこで今回は、偽物のルイヴィトンの見分け方について解説していきたいと思います。
「もしかして、私が持っているルイヴィトン製品は偽物かも?」と少しでも不安を感じていたら、この記事を参考にぜひセルフチェックしてみてくださいね。

近年ではルイヴィトンをはじめとした人気ブランドの偽物やコピー品が数多く出回っています。
昔は偽物といえば、シリアルナンバーの刻印が無い・ルイヴィトンのモノグラムがずれている・ファスナーなどの金具パーツが違うなど、パッと見ただけで簡単に見破れるものばかりでしたが、様々な技術が発展した現在では、シリアルナンバーは当然のように刻印されている上に、一部本物のパーツを使って偽物を作っていることがあるのです。
このようにコピー品の精度は年々上がってきており、一般の方々がひと目見ただけではなかなか見分けがつかないとされている「スーパーコピー品」と呼ばれるものが世界中で流通しているのが現状です。
一般的に、偽物やコピー品は本物の製品よりも低コストで作られているものがほとんどです。そしてそれをあたかも本物として高額で取引することによって低コストで高額な利益を得ているのです。原則として、偽物やコピー品の売買は法律で禁止されており、場合によっては購入した人も逮捕されてしまう可能性もありますので、誤って購入しないように細心の注意が必要です。

ここまでの説明では、「一般人の素人が偽物やコピー品を見分けることは無理なのか…」と思われる方も少なくないでしょう。しかし、偽物やコピー品は正規品よりも大幅に低いコストで作られているので大半のアイテムは何かしらの欠陥ポイントがあります。その欠陥箇所をあらかじめ勉強し理解しておくことによって偽物やコピー品の購入を未然に防ぐことができるかもしれません。

では、ルイヴィトンの偽物はどうやって見分けるのか、いくつかのポイントをお伝えしていきます。
最近の偽物やコピー品はプロの鑑定士でも判断が難しいほど精巧に作られているので、一つの箇所をチェックするだけでは判断ができません。
経年劣化や使用によるダメージで偽物を見分けるポイントが分かりにくくなっていることも多くありますので、一つの箇所だけで判断せずに様々な箇所を一つ一つチェックしていくことが重要になります。

それではさっそく、それぞれの部分ごとのチェックポイントをご紹介していきます。

シリアルナンバーは、お手持ちのルイヴィトンが本物か偽物か判別するうえで最も分かりやすいとされています。基本的にどのアイテムにも刻印がされていますが、一部のアイテムには刻印されていないものもあるのであらかじめチェックしておきましょう。
ルイヴィトン正規品のシリアルナンバーは、大半が製造国のアルファベット2文字と製造年月を表す数字4文字で構成されています。偽物だと、アルファベット1文字と数字5文字のものが多く流通しており、正規品にこのような文字の羅列は存在しません。

また、刻印の「押し」の深さが均一であるか、文字が斜めになっていないかなどもチェックすることが大切です。

耳革や内側のブランドロゴに刻印されている「LOUIS VUITTON」のアルファベットの「O」も重要なポイントです。本物の「O」は真ん丸に近い形をしていますが、偽物の「O」は縦長の形をしていることが多いです。
また、縁のラインからブランドロゴがはみ出していることや刻印の深さが均一でないこと、真っすぐ刻印されていないことも怪しいポイントであるといえます。

偽物は縫い目の間隔がまばらであるなど全体的に機械的な作りになっているため、細々とした部分までは処理しきれていません。本物のルイヴィトン製品は熟練の職人たちによって手作業で作られているのできめ細かで丁寧な仕上がりになっています。
その中でも縫製で特徴的なのは縫い目の角度です。正規品は縫製が少し斜めになっているのが特徴ですが、偽物は機械的に真っすぐ縫われています。

また、ルイヴィトン製品に使われている糸は基本的に少しふっくらとした丈夫な糸が使われています。昔のルイヴィトンの偽物は糸にばらつきがあったり真っすぐ縫われていないことがよくあったため非常に分かりやすいものでした。しかし最近は偽物の縫製技術も格段に良くなってしまったので本物と見間違わないように注意することが必要です。

ビスに関してはルイヴィトン製品の中でもいくつか種類があるため見比べるのが難しいのですが、主なポイントとしては光沢感や丸みを帯びているかどうかと刻印の深さを見ることです。
偽物はビスを打ち込むときに頭の部分が潰れてしまったようなものがあったり、ルイヴィトンのロゴが彫りやすくてコストが低い平らなビスを使ったりしているものがあります。本物のビスは横から見ると丸みを帯びていますが、偽物のビスは平らなものが多いです。

また、本物はルイヴィトンの刻印の深さが均一で溝が深く文字が潰れていないなど、細かい部分のつくりも丁寧にされています。反対に偽物は雑に打刻したように文字が潰れていたり、溝の深さにばらつきが見られたりしているものが多くあります。

スナップボタンは、主にバッグや財布、カードケースなどに多く使われているパーツです。スナップボタンには「凸部分」と「凹部分」があり、偽物を見分けるときはこの部分で判別することもできます。まず凸部分に着目してみると、ルイヴィトン正規品の多くは先端がキノコ型のように尖っていますが、偽物は先端が丸いものが多いです。ただし、本物の中にも先端が丸いタイプのスナップボタンが使われているモデルもありますので、判断材料の一つとして参考にしてみてください。
また、凹部分に刻印されているルイヴィトンのロゴにも注目です。中央の2本の棒が必ずルイヴィトンの文字の「OからOへ、IからIへ」伸びています。
このような細かい部分もこだわるところはさすがルイヴィトンですね。

モノグラムはルイヴィトンを象徴するアイコンであり、特徴的なLとVのロゴや星、花で構成されたデザインが魅力です。偽物製品の精度にもよりますが、基本的にモノグラムのプリントの見た目で本物か偽物かを判別できるものが多いとされています。
まず、本物のプリントにはムラが一切ありませんが、偽物は色にムラが生じているものが多く見られます。これは本物の製品には「PVCキャンバス」という特殊なコーティングが施されているためであり、天然の革よりもムラを生じにくくする効果があります。
また、本物のモノグラムは中心に線を引いた時に左右対称にモノグラム柄が配置されているのも特徴のひとつです。こうした左右対称のデザインは少しでもずれていると違和感がありますので、必ずチェックしておきましょう。

さらにモノグラム柄をよく見てみると「Cマーク」と呼ばれるものがあります。これは等間隔で配置されていて面積の大きなバッグにはいくつか隠れています。光に照らして目を凝らすことでやっと見えるようなものですので、慣れていない方は見つけるのが非常に難しいですがぜひお手持ちのルイヴィトン製品にCマークがあるかどうか探してみてください。

スピーディはルイヴィトン製品の中でも定番のモデルとされており、バリエーションの多さが魅力のコレクションです。その抜群の収納力と、南京錠が付いていて機能性にも優れていることから幅広いユーザー層から人気を集めています。
しかし、人気が高い分多くの偽物やコピー品が流通しているのが現状です。スピーディは主に根革に付いているビスやブランドロゴの刻印がされているヌメ革に特徴が出るケースが多いとされています。

今回修理依頼をいただいたスピーディは、ハンドルと引手革が劣化してしまったためハンドル修理と引手革修理をご依頼いただきました。ヌメ革は経年変化によって色が濃く変化していく特徴があり、定期的なお手入れと正しい保管状態を保つことが重要です。定期的にヌメ革専用のオイルクリームを塗ってお手入れをすることでヌメ革の潤いを保つことができ、乾燥によっての千切れや割れを防ぐことができます。
スピーディのハンドルは丸みを帯びているのが特徴で、長時間の移動や重い荷物を運ぶ時でも疲れにくい形状となっています。

修理する際は新しいヌメ革から切り出して作成したものを取り付けます。そのため、交換することによって経年変化で色が濃くなりムラになってしまった状態から一段と華やかな見た目に生まれ変わりました。
ファスナー引手に付いている革は開閉時にとても負荷がかかる部分です。千切れてしまった引手革も同じように新しいヌメ革から切り出して交換修理をすることで開閉しやすい引手革を蘇らせることができました。

ジッピーウォレットは、ルイヴィトン製品の中でも群を抜いて人気を集めているラウンドファスナータイプの財布コレクションです。ルイヴィトンジッピーウォレットの正規品は金具のメッキ処理が丁寧に行われておりムラが無い仕上がりになっていますが、偽物はメッキ処理が雑でムラのある仕上がりになっています。また、正規品のルイヴィトンブランドロゴの刻印はしっかり丁寧に彫られていますが、偽物は処理が雑で角が残っている仕上がりになっていることが多いです。

今回ご依頼いただいたルイヴィトンジッピーウォレットは、ファスナーが閉まらなくなってしまったということで修理依頼をいただきました。このようなファスナーが閉まらないというご相談は多くいただきます。これは日々の使用によってスライダーと呼ばれるファスナーと引手を繋いでいる部品の裏側がすり減ったり変形したりすることで上手くファスナーエレメントが噛み合わなくなってしまって起こる現象です。そのためこのような場合はスライダーを代替品に交換することで修理が可能となります。
ファスナー全ての交換修理ではなく、スライダーのみの交換修理で元通り使用することができるので今までの愛着のある使用感は残しつつ、今後も使い続けられるルイヴィトンジッピーウォレットとなりました。

今回は、ルイヴィトン製品の本物と偽物の見分け方や修理事例についてご紹介させていただきました。ルイヴィトンは世界的なファッションブランドであり、その人気の高さから偽物やスーパーコピー品が世界中で多く出回っているのが現状です。中にはひと目見ただけでは判断できないものもありますが、本記事でご紹介させていただいたポイントをおさえておくことで確認することが可能です。また、確実にルイヴィトンの正規品を手に入れたい方は、ルイヴィトンの正規店や公式のオンラインストアで購入することがおすすめです。
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは上記修理以外にもさまざまな修理や染め直し修理を行っています。劣化や色剥げが起こってしまったルイヴィトン製品でも、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAで修理をすることによってまた新たに生まれ変わらせることが可能です。今回ご紹介したルイヴィトン製品以外にも様々なラインのアイテムや、ルイヴィトン以外のブランドの修理も承っておりますのでぜひ一度ご相談くださいませ。


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