Diorについて

2024.04.26

高級ブランドの一角である「Dior」について、皆様はどのくらいご存じでしょうか?
全く知らない、という方でも一度は目にしたり耳にしたりしたことはありますよね。特に日本では若い女性に人気というイメージがあります。
今回はそんなDiorについて歴史から代表作までご紹介していきます。


まずはDiorがどのようにして誕生したのか見てみましょう。

ブランド「Christian Dior(クリスチャン ディオール)」は、1946年にデザイナーであるクリスチャン・ディオール氏が実業家であったマルセル・ブサック氏の支援を受けパリのアヴェニュー・モンテーニュに自身のクチュールメゾン「クリスチャン・ディオール」を設立したところから始まります。
翌年1947年にメゾン初のコレクションである「コロール」Corolle(花冠の意)を発表。(『ハーパース・バザー』の編集長がこれを評価した「ニュールック」という名で知られてます。)
コロールはウエストを絞ったひざ下フレアスカートが特徴的で、当時としては贅沢に布を使用したものでした。というのも、戦時中の布不足によって使用可能な布が限られていたという背景があり、これによってこのコレクション等への抗議運動が起きたほどです。
いずれにしても、クリスチャン・ディオールの初コレクションコロールは女性ファッションの革命となり、戦争によって衰退気味であったパリのファッション界を立て直す役割を果たしたのです。

クリスチャン・ディオール氏の死後、主任デザイナーとして任命されたのは当時クリスチャン・ディオール氏の元で経験を積んでいたイヴ・サンローラン氏でした。その後オーナーの変更や主任デザイナーの入れ替わりなどを経てさらに大きく発展したDior。
この後も触れることになりますが、1995年に誕生した「レディ・ディオール」がダイアナ妃に贈られたことで世界的に認知されることになります。


現在Diorは初の女性主任デザイナーであるマリア・グラツィア・キウリ氏が就任しており、美しいシルエットが生み出す女性らしさとエレガンスを兼ね備えた素晴らしいコレクションを発表し続けています。

また、Diorは現在LVMH社(Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton※)の傘下にあります。
※世界最大のファッション業界大手企業体。同社傘下ブランドにはジバンシー、ロエベ、フェンディなど錚々たる顔ぶれが並びます。


実はDiorの主任デザイナーには、後に自身のブランドを立ち上げた人物や、他ブランドで活躍していた人物もいるのです。クリスチャン・ディオール氏の後を継いだイヴ・サンローラン氏以降のデザイナーと主な活躍をあげてみましたので、見てみましょう。

  • ≪イヴ・サンローラン≫ 
    Diorを経て自身のブランド「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」を設立。
  • ≪マルク・ボアン≫
    Diorを経て自身のブランド「マルク・ボアン」を設立。
  • ≪ジャンフランコ・フェレ≫
    もともとはアクセサリーデザイナーであり、のちに様々なブランド・コレクションを展開。
  • ≪ジョン・ガリアーノ≫
    ジバンシィを経てDiorへ。その後紆余曲折を経てマルタン・マルジェラのクリエイティブディレクターへ就任。
  • ≪ラフ・シモンズ≫
    ファッションブランド「ラフ・シモンズ」の創業者。Diorの他、ジル・サンダー、カルバン・クライン、プラダのクリエイティブディレクターに就任している。
  • ≪マリア・グラツィア・キウリ≫
    前ヴァレンディノのクリエイティブディレクター。

ブランドやファッションが好きな方なら知っている名前もあると思います。そうでなくても、ブランド名を見ればどれだけ凄い人物たちなのか窺い知ることができますね。


Diorは洋服やバッグだけでなく、フレグランスや腕時計、サングラス、カトラリーなど様々な商品を発表し続けています。
ブランドにはそのブランドを代表するアイコン的な商品やラインが存在します。例えばLouisVuittonであればモノグラム・ライン、GUCCIであればシェリー・ライン、CHANELならマトラッセというように、その商品や形を見ればぱっとどこのブランドのものなのかわかるようなものです。
この章ではDiorのアイコン的商品、代表作を3つピックアップしてみてみましょう。


「Lady Dior(レディ ディオール)」の登場は1995年。LVMH主催のセザンヌ展にてシラク前大統領夫人からダイアナ元妃に贈られたことがきっかけで、当時世界中のメディアから注目されていた人物が愛用するバッグとして認知されることになりました。元々は「カナージュ・キュイール(格子の革)」という名称で発表されていましたが、ダイアナ妃への敬意を込め、許可の下「レディ・ディオール」と改名されたのです。
この時ディオールのクリエイティブディレクターに就任していたのはジャンフランコ・フェレ氏です。彼は元々建築家としての資格も持っており、バッグのデザインにもどこか建築的な要素を感じます。また、徴的なメタリックチャームがアクセントとなり全体の印象を引き締めていますね。
レディ・ディオールは登場から現在に至るまで多種多様のデザインとカラーバリエーションで展開されており、長く愛され続けています。


「ミス・ディオール」はDior初となるフレグランスで、クリスチャンディオール氏の初コレクションとと共に作られました。
初代ミス・ディオールはクリスチャン・ディオール氏が思い描くモダンでエレガンス、そして若々しさを表現するのにぴったりな香りで、ジャスミンやローズがフローラルに香ります。
その後ミス・ディオールは時代に合わせた香りを展開しており、現在はベリーや様々な花が香る花束のようなフレグランスも登場しています。

このようにミス・ディオールは”花”がテーマの一つになっていますが、実はこれはクリスチャン・ディオール氏が幼少期を過ごした彼の生家に由来しています。
彼の家はノルマンディー地方のグランヴィルにあり、アールデコ様式の美しい屋敷と彼の母が愛した花々が溢れる美しい庭は、ディオール氏の美的感覚を豊かなものにしました。※ディオール氏の生家は現在ディオール美術館になっています。
こよなく花を愛したと言われるディオール氏が手掛ける作品にもそれが表れており、このミス・ディオールもその一つです。


「ディオール・オブリーク」は「Dior」の文字を組み合わせた柄を連続させたテキスタイルデザインのことです。1967年にマルク・ボアン氏によって考案され、現在でも様々なデザインに組み込まれています。
近年ではマリア・グラツィア・キウリ氏によって発表された「ブックトート」に使用されたことで再注目されました。


REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではDiorのバッグや財布等のリペア・クリーニングを承っております。
長年ご愛用されていると擦れや汚れが出てくるのは自然なことです。大切なお品物をお預かりし、綺麗にしてお返しすることで更に長くご愛用されるお手伝いができれば幸いです。

クリーニングの実例をご紹介いたします。

こちらは薄いベージュのレディ・ディオールです。
クリーニング前に状態では汚れとホコリが目立っています。クリーニングとシミ抜きを経て綺麗になっていますね。


今回はDiorの歴史と魅力についてご紹介させていただきました。
Christian Dior(クリスチャン ディオール)が展開する上品で美しい世界観を少しでもお伝えできていれば幸いです。

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではDior製品のリペア・クリーニングはもちろんのこと、他ブランドのリペア・クリーニングも承っております。ご愛用のバッグやお財布に何か気になる点などございましらたお気軽にお問い合わせくださいませ。



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