ルイヴィトン製品のよごれについて

2024.07.24

使えば使うほど手に馴染み、その頑丈さから10年を超えて使い続けることも珍しくない革製品。この記事を読んでいる方の中にも財布やバックといったファッション小物を愛用されている方がいらっしゃるのではないでしょうか。長年使い込むことで生まれる自分だけの光沢と色合い、肌に吸い付くような質感はまさに唯一無二。エイジング(経年劣化)の具合も人それぞれだからこそ、自身の愛用する品物には特別感を覚えますよね。

そんな特別な品物がよごれてしまった場合どうしていますか?

もし、汚れてしまったのがルイヴィトンのような高級ブランド品だった場合どうしますか?

実際、日常使いする物である限り汚れやエイジング(経年劣化)を避けることは困難です。そういった状態となった場合「どうにか元に戻す方法はないか」と様々な考えを巡らせるかと思います。この時、手放す(捨てる)という選択が真っ先に浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。それがルイヴィトンといったブランド品ともなればなおさらです。

単純に、ルイヴィトンというブランドステータスというだけでなく、

  • 長年使い込んだ愛着のある品物
  • 家族から代を超えて受け継いでいる品物
  • 劣化はあるものの全体としてはしっかりしており、物が確かなのでもったいない

等、様々な気持ちや理由で手放せないこともあると思います。しかしその気持ちとは裏腹に

「経年劣化もあり人前で使うのは憚られてしまう」

「近場に直営店や修理できるショップがなく何年もしまい込んでいる」

「ルイヴィトン直営店に持ち込んだが染め直しや修理を断られ途方に暮れている」

というような事情を抱えている方も多いのではないでしょうか?

本日の記事はこういったお悩みを抱える方にぜひ読んでいただきたい内容となっております。

1.メンテナンスの困難な革製品

これだけ身近にあり衣類と同列に扱われることも少なくない革製品ですが、いざ汚れた時どうにかしたいと思っても、多くの場合洗えばどうにかなる衣類とは異なり個人での対応は困難です。

革製品は洗えば縮んでしまうので安易に洗えない事は広く知られていると思います。その半面、衣類のように“特定の工程や特定の洗剤を使えば洗える”と具体的な案を提示し、実行できる方は衣類に比べ非常に限られるのではないかと思います。

革製品をお持ちの方であれば、専用の保湿クリームやブラシ等を使った保守管理方法をご存じの方も多いでしょう。ですが経年劣化や加水分解、カビ、色補修が必要な物となると専門性の高い技術や知識が要求されます。そのため修復しようにもその頑丈さゆえに針一つの通すにも専用の道具が必要となり、個人が繕ったり直す事は極めて難しいのが実情です。

2.パターン別 主な解決方法

ルイヴィトン製品と一言で言ってもその種類は多岐に渡り、よく知られているバックや財布といった物に限定したとしてもその数は膨大なものになります。当然そのバッグや財布の汚れについてもその種類、原因から解決方法は様々です。

ルイヴィトンのような歴史あるブランド品ともなれば、汚れ一つ取るのにも深い知識や確かな技術、豊富な経験が求められます。汚れといっても頑丈な革製品の汚れは、長年使いこんだことによる経年劣化や日本特有の高温多湿が原因の加水分解やカビ、生活様式が変わったことで生じたアルコール(消毒液)での変色等の物が多いと感じております。

では、ルイヴィトン製品の汚れに対してどういった解決方法があるのでしょうか。

ルイヴィトン製品の汚れに対する対応を大きく分けるとクリーニング、修復、色補色の三つに分けられます。では、具体的にどのような状態でどのような解決方法があるか、それぞれの状態に合わせて具体的な例と併せてQ&A形式で列挙していきたいと思います。

【Q】

クリーニングしたいがブランド品は断られやすい傾向にあるようで、ルイヴィトンも例に漏れず断られてしまったのですがどうしたらよいですか?

【A】

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAであれば対応できる可能性がございます。また既に色落ちがあっても色補色出来る可能性がございます。

ルイヴィトン製品として代表的な財布やバックに限らずルイヴィトンの靴や本革スマートフォンケースといった物でも対応できる可能性がございます。

【Q】

ルイヴィトン製品をキレイにしたい(または直したい)ですが持ち込みができるルイヴィトン直営店や修復依頼を受けてくれるショップが近隣にないです。

【A】

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではルイヴィトンをはじめ、様々な高級ブランドのバッグ・財布のクリーニングや修理を受け付けております。ご注文方法は「電話注文」と「ウェブ注文」の2通りございます。当社にて集荷の手配を行うため、お客様はご注文から発送、仕上がり後の受け取りまでスマホ1つでご自宅にいながら完結することが出来ます。お仕事終わりや忙しい家事の合間に、当社の営業時間にかかわらずご注文手続きが可能となっております。

【Q】

経年劣化や加水分解等が理由でバック内装がベタベタになってしまったので合皮部分を綺麗にしてほしいです。

【A】

合皮部分のベタつきについては加水分解によって生じるものです。こちらについてはクリーニングでベタつきを取り除くことは困難です。

ルイヴィトン製品は低湿度環境のフランスや欧州環境を基準に作られており、バック内装合皮に関しては修理出来ても、ルイヴィトン直営店での修理は加水分解を起こした同じ素材での修理となるため、お使いの環境が高温多湿な日本の環境では修理後また加水分解を繰り返してしまう可能性が高くなってしまうというデメリットがございます。

廃盤商品となっている場合、ルイヴィトン直営店であっても修理を断られることがございます。廃盤商品や何らかの理由でルイヴィトン直営店で修理を断られてしまった物でも、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAであれば直せる可能性がございます。

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでの対応の場合、これからも長くお使いいただくためこれらの環境に強く丈夫な“シャンタン生地”への交換対応とさせていただきます。

財布のファスナーや革製品バッグの持ち手、バック内装合皮の加水分解といった物に関しても修理が可能ですが刻印の入った純正のパーツは代替品での対応となります。モノグラムやダミエといった模様の入った生地は代替品もないため、交換修理は出来かねます。

そのほかリペア不可品としてキャスター等のプラスチック部品、合成皮革・人工皮革があります。ただ合成皮革・人工皮革に関しては、交換は可能な場合もございます。

ルイヴィトン直営店、REPAIR-SHOP HIRAISHIYA共通として劣化や損傷が激しいものは修理が出来ない場合がございます。

【Q】

カビが生えたり一部変色してしまった物をどうにかできないでしょうか。

全体として革の色合いが経年で変化したので元の色に戻したいです。

【A】

カビが発生してしまったカバンのメンテナンスについてはクリーニングでの対応が可能です。しかし経年による変色についてはクリーニングで元の色に戻すことはできません。

アルコールやカビ等で生じた変色についてはルイヴィトン直営店では色の塗り直しという修理サポート項目を設けておりません。そのため現在ルイヴィトン直営店では変色に関する修復等のサポートを受けることは難しいと考えられます。

REPAIR-SHOP HIRAISHIYAであれば色補色が可能な場合がございます。ただ全く同じ色とすることは難しく可能な限り近い色でのご提案とさせていただく場合がございます。

【Q】

ルイヴィトン直営店に持ち込んだが廃盤品のため直せないと言われ困っています。

ルイヴィトン直営店修理サポートを断られてしまいました。(オークション等個人間取引や正規店購入ではないため)

購入証明書紛失あるいは親や友人からの譲渡等、何らかの理由で正規店購入証明が出来ないためルイヴィトン直営店からサポートを受ける権利を有しておらずサポートを受けられないです。

【A】

今回、ルイヴィトン製品のよごれのメンテナンスについてご紹介いたしましたが、併せて多いお悩みがバッグや財布の修理についてです。デザインの入れ替わりの激しいルイヴィトンは新作の登場が多いだけでなく廃盤になるモデルも多く存在します。こういった廃盤品はルイヴィトンでは修理を行ってもらえない場合があります。

しかし廃盤品や購入経路、サポート権利の有無等何らかの理由でルイヴィトン直営店を断られてしまった物であっても、REPAIR-SHOP HIRAISHIYAであれば対応できる可能性がございます。

3.おすすめの解決方法

ルイヴィトンが販売されてから長い年月が経過しており販売形式も時代に合わせて変遷しております。昨今では店舗以外のネットショップやオークション取引が珍しくなくなり、今まで難しかった正規店購入以外の個人間取引という新しい選択肢も増えました。

ブランドによってはアウトレット品の販売や値下げをおこなっているところもあります。しかしルイヴィトンはアウトレットショップを持っておらず正規販売品が値引き販売されることはございません。

近年西洋ではSDGsといった活動が広がりましたが、そもそも日本には古来よりもったいないという考え方があり、まだ使えるものを捨てる事に拒否感を感じる方もおられるでしょう。

ルイヴィトン製品でも基本的に買い替えるより今あるものを修理するほうが安価であり、近年のルイヴィトン製品の値上げもあって長く大切に使うというだけでなくコストパフォーマンスにも優れた選択肢になっております。

修理をするにあたって間違いのない方法としてルイヴィトン直営店への持ち込みがある一方、ルイヴィトンの製品はフランスで作られており文化や気候も違う国なので、当然製品理念や使われ方も異なってきます。ルイヴィトン本国や西洋が湿度の低い国であるのに対して、日本は四季のある国です。そもそもの高温多湿と近年の気温上昇で最近の日本は熱帯のフィリピンやアマゾンに近いとまで言われるような環境となっています。そのため、ルイヴィトンが基準としている環境と差異が大きくなってしまう部分がございます。

ルイヴィトン直営店であっても対応出来ないこともあります。これらの解決策としてREPAIR-SHOP HIRAISHIYAへの依頼をおすすめしております。

4.REPAIR-SHOP HIRAISHIYAをおすすめする理由

歴史のあるブランド品であれば当然ブランドとしてルイヴィトン直営店の修理サポートという選択肢がございますが、ルイヴィトンも同じ商品を作り続けているわけではなく常に商品リニューアルを行っており、特にルイヴィトンはこの頻度が高いと言われております。近年ではコロナ禍による外出制限やカードレス・キャッシュレス決済活用により財布やバックの需要やサイズに大きな変化がございました。これまで売れ筋だったとしても時代の変遷やデザインの流行廃り、生活様式の変化によるニーズ対応等の過程で廃番となることがございます。

ルイヴィトンであっても家電品と同じように修理部品がなければ修理は出来ません。当然、ルイヴィトン側でも廃番商品の補修部品は確保しておりますが、在庫が尽きた際には補修部品を再生産することはまずございません。そのため廃番商品は修理を断られてしまう可能性が高くなってしまいます。

ルイヴィトンの名が大きく広がった要素の一つに防水性や耐久性の高さがありますが、ブランド価値に付随する耐久性や品質の高さがあっても物である以上は経年劣化は避けられず、ルイヴィトンがフランスで生産されておりフランスや欧州を基準に作られているため、日本においてはカビや加水分解といった事が起こりやすくなっております。

革の長年使い込むことによって生まれる肌に馴染む手触りは替えの利かないもので、財布やカバン等手に持つ頻度が高い物に用いられ、愛用される方も非常に多いです。

それゆえに劣化の原因となる皮脂汚れが付着しやすいのですが、布で拭いて刷毛で油を塗る保守管理方法をご存じで大切に扱っていきたいと思っていても、いざそれをその都度実行し何年も保守管理を継続しようとなると分かっていても様々な事情で難しくなっていきます。どれほど大切に扱っても保存環境や気候の違い等様々な理由で経年劣化は避け難いです。

歴史のあるルイヴィトンですので若い時には買えなかったから欲しかった当時のモデルを買った、ないし昨今のアンティークブームで見かけて一目惚れし、ビンテージな過去のシンプルなデザインが素敵なモデルを買った、古いモデルゆえの避けられない経年劣化、オークション等非正規ルートで購入したため状態説明不十分で本意ではない状態、家族間の世代超えて長年受け継がれた物なので等様々な理由で経年劣化や色落ち、加水分解での内革がボロボロ等の問題がありリペアしたいのにルイヴィトン直営店では修理を受け付けてもらえなかったといったようなことはございませんか。

そのため正規店購入ではない、ないし正規店購入者本人ではない場合、ルイヴィトン直営店での修理サポートを受けられない場合がございます。

5.まとめ

大切な方から送られた物だから、家族から受け継いだ物だから、思い入れのある大切な物だから汚れたら綺麗にしたい、壊れたら直したいと思うのはごくごく当たり前の感情だと思います。

泣く泣く捨てるしかないと思っていた物に直して長く使えるという選択肢があるのは有難いものです。それが買い直すより安価でコスパに優れているならなおうれしい限りです。

多種多様なルイヴィトン製品がありその製品の汚れも様々でお使いの方の希望も多岐にわたりますが、長く大切に扱いたいという方にREPAIR-SHOP HIRAISHIYAという選択はお勧めできる選択肢となります。


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