2024/10/27

コーチ修理リペア

COACH内装張り替え

こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのはCOACH(コーチ)の”ショルダーバッグ”の内装張り替え修理のご依頼です。COACHの歴史は、1941年に創業者であるマイルズ・カーン夫妻と6人の職人から始まりました。当初は「ゲイル」というお店の名前で比較的高齢な男性をターゲットにした男性用革小物を生産していました。その後1962年に大胆な改革として、アメリカで最も偉大なデザイナーの一人とも言われる「ボニー・カシン」をCOACH初のデザイナーとして迎え入れ、女性向けの牛革バッグの製造を開始しました。ボニー・カシンは女性のためのバッグというコンセプトで、丈夫な持ち手と外側の小銭入れを備えた「カシン・キャリー」や、オープンカーの留め具から発想を得た「ターンロック」を導入します。さらにショッピングバッグコレクションやダッフルサックなどのバッグやアクセサリー、キーケースやサングラスなど数々の人気作を発表し、デザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムたちの誕生によってCOACHは売り上げを伸ばしていきました。1985年、創業者であるマイルズ・カーン夫妻の引退により世界的アパレルメーカーのサラ・リーコーポレーションの傘下となり、バッグや財布などの皮革製品メーカーから総合ファッション企業へと路線変更を行いました。そして新たな社長にはフランクフォート氏が就任し、1988年に初めて日本にCOACHの店舗が出店されました。高級ブランドのブランド名は創業者の名前が由来になったものが多いですが、COACHのブランド名は創業者の名前ではなく、ハンガリーの「Kocs(コチ)」という町が由来しています。この町は画期的なサスペンション付きの4輪馬車を初めて製造したことで有名で、その品質と乗り心地の良さが世界中で評判になりました。そうして馬車が人や物を目的地に運ぶことを次第に「コーチ」と言われるようになり、「大事なものを運ぶときに使ってほしい」という想いを込めてCOACH(コーチ)というブランド名に決めたそうです。COACHのロゴマークには由来になった馬車も描かれていますので見てみてください。

修理リペアの実例概要

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それでは、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいたCOACHのショルダーバッグを見ていきましょう。こちらが今回、高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「ハリソンイーストウエストサッチェルバッグ」です。COACHの代表的なデザインといえば頭文字の”C”のロゴをモノグラムで布に織り込んだシグネチャー・コレクションが有名かと思います。シグネチャー(Signature)とは、日本語でサインのことです。今回のご依頼品はパッと見ただけではどこのブランドのものなのか分からないくらいシンプルなデザインで、ブランドの原点でもあるメンズラインのバッグになっています。「サッチェルバッグ」とは、主に通学用の手さげバッグや、学生カバンのことで、旅行用の手さげカバンのことを指す場合もあります。こちらの商品は別で取り外し可能なショルダーベルトが付いているものもあり、2way仕様になるパターンもあるので便利な製品となっています。

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こちらは内側の生地がバッグ上部から破れてボロボロになってしまっています。生地を再利用しようとして破れていない所で新たに縫い直しを行おうとすると、もうすでに生地全体が劣化している状態なので針を通したところからさらに破れが広がってしまう可能性があります。そのためREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは内装の生地の張り替えで対応しております。内装を張り替えるときはシャンタン生地への張り替えとなります。シャンタン生地とは、生地の表面に横方向の不均一な筋がある平織りの生地で、縦糸には生糸を使い横糸には玉糸を使うことで生地に独特の横筋があらわれる素材です。シャンタン生地の特徴としては軽くて丈夫でハリがあり、とてもしなやかな素材であるということです。シャンタンという名前は中国の山東(シャントン)が由来とも言われていて、山東は絹(シルク)の産地であることから、シャンタン生地はもともと絹の織物のことを指していました。今ではシャンタン生地に使われている素材は絹以外にもコットンやポリエステルなど、さまざまな素材が使われていますので、使われている素材によってシャンタン生地の風合いは多少異なってきます。

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こちらは口革(バッグ開口部の縁周りの革)です。内装張り替えを行う際は一度バッグを分解する必要があり、内装以外の革部分が劣化しているとそのパーツは再利用が難しいので新しい革へ交換となります。今回は口革がボロボロで劣化していたので再利用ができないという判断になり、口革交換もセットで行いました。口革交換を行う際はまず、数ある革の種類の中でできる限り似た色や質感の革を探し、同じ大きさや形になるように型取ってカットしていきます。縫い付けは基本的に革専用のミシンを使って縫い付けていきますが、小さい財布や複雑な形のパーツなどの修理は細かい作業となりミシンが入らない場合があるので、その時には手作業で縫い付けを行うなど、それぞれのアイテムに合った方法で修理を行っていきます。4枚目の写真が内装張り替え修理が完了した修理箇所を近くから見た写真です。内側についていたCOACHのロゴや内ポケットの口革などは基本的に再利用いたしますので、見た目や機能性はあまり変わらずに生地だけを新しいものへ張り替えることが可能です。内側のパーツが再利用できなかった場合はそのパーツが無い仕様になることもございますのでご了承くださいませ。

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また、コーチにはオールドコーチと呼ばれるアイテムがあります。オールドコーチとは、80~90年代に発売された歴史的なヴィンテージのコーチアイテム全般の総称を指すそうです。オールドコーチの多くは野球グローブのような質感と型崩れしにくい丈夫さが特徴のグラブタンレザーが使用されているので、30~40年経ってもレザーの風合いが保たれています。また、高品質なレザーが使用されていながらも中古市場ではお手頃な価格で販売されている製品もあるので、オールドコーチは非常にコストパフォーマンスに優れているアイテムです。以上で、今回の高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。