2025/11/25

ルイヴィトン修理リペア

LOUISVUITTON内装張替修理

こんにちは。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回ご紹介するのはLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のモノグラム「ポルトフォイユ・ヴィエノワ」の二つ折り財布です。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)は、1854年にトランク職人であった創業者ルイ・ヴィトンによってパリで創業されて以来、世界中の旅行者や王侯貴族に愛され続けてきました。そのメゾンを象徴するデザインこそ、今回ご依頼いただいたお財布にも使われている「モノグラム・キャンバス」です。
モノグラムは、創業者のイニシャル「L」と「V」を重ね合わせ、日本の家紋から着想を得た星と花を組み合わせたモチーフで、1896年に息子のジョルジュ・ヴィトンによって生み出されました。これは模倣品対策として考案されたものですが、その芸術的な美しさと普遍的なデザインは、発表から100年以上経った今もなお、世界で最も認識され、愛される柄の一つであり続けています。
さらに、モノグラム・キャンバスは、その防水性、耐久性、そして傷のつきにくさにおいても優れています。この実用性の高さこそが、ルイ・ヴィトン製品が長年、旅の道具として、そして日常使いのアイテムとして信頼されてきた大きな理由です。
今回修理を承ったのは、ルイ・ヴィトンの定番モデルであるポルトフォイユ・ヴィエノワです。「ポルトフォイユ(Portefeuille)」とは、フランス語で「財布」を意味する言葉です。もともと「Porte(運ぶ、持つ)」と「Feuille(紙、葉)」という二つの単語が合わさった言葉で、文字通り「紙幣や書類を運ぶもの」という実用的な意味合いを持っています。ルイ・ヴィトンはこの「ポルトフォイユ」という名前を、様々な形の定番財布ラインに冠しており、その堅実で実用性を重視するメゾンの哲学を表しています。
ポルトフォイユ・ヴィエノワは、コンパクトな二つ折りでありながら、パッと大きく開くがま口式の小銭入れが特徴で、その機能的なデザインとモノグラムの揺るぎない魅力が融合した、非常に人気の高いモデルです。札入れとカードポケットもバランス良く配置されており、小さなバッグにも収まるサイズ感から、幅広い世代に支持されています。長年ご愛用された結果の内装のダメージを解消すべく、今回、札入れの内装張替修理のご依頼をいただきました。

修理リペアの実例概要

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今回お預かりしたのは、ルイ・ヴィトンの定番二つ折り財布、モノグラム・ポルトフォイユ・ヴィエノワです。モノグラム・キャンバスの揺るぎない美しさに、コンパクトなサイズ感と優れた機能性を兼ね備えた、長く愛されているモデルです。 ヴィエノワ最大の魅力は、その構造的なバランスの良さにあります。二つ折り財布でありながら、小銭入れにはパッと大きく開く中身が見やすいがま口式を採用。小銭の出し入れが非常にスムーズで、使い勝手に優れています。 内装は、札入れ部分とカードポケットがバランス良く配置されており、日常使いに十分な収納力を備えています。二つ折り財布ならではのコンパクトさは、小さなバッグや上着のポケットにも収まりやすく、近年のミニバッグブームでも重宝される携帯性抜群のモデルです。 このように実用性に優れるヴィエノワですが、札入れやポケットの内装には、素材の特性や長年のご愛用によって、ベタつきや剥がれといったダメージが発生しやすい部分があります。この内装の劣化は、お札の出し入れに支障をきたし、快適な使い心地を損なってしまいます。今回は、札入れ部分の内装を新しい素材に張り替える修理のご依頼をいただきました。

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今回修理を承ったモノグラム・ポルトフォイユ・ヴィエノワは、外側のモノグラム・キャンバスには目立つ大きなダメージはないものの、長年のご愛用によって、札入れの内装部分に深刻な劣化が見られました。 写真でご覧いただけるように、札入れの内張りが広範囲にわたり剥がれており、内装の下地に使われている白い芯材がむき出しになっています。これは、ルイ・ヴィトン製品の一部内装に使われる合成素材が、日本の高温多湿な環境や経年によって加水分解を起こし、表面のコーティングが剥がれてしまうという、この素材によく見られる症状です。 この状態を放置しておくと、財布の機能性が大きく損なわれてしまいます。剥がれた内装の破片がお札にくっついてしまうため、レジ前などでお札を出す際に大変不便になります。また、剥がれた内装同士が貼り付くことで、お札やカードの出し入れが困難になります。 さらに、財布を開くたびにこの剥がれた内装が見えることで、ヴィトンの持つ高級感が損なわれ、見た目も悪くなってしまいます。札入れは財布の顔とも言える部分です。このままの状態でのご使用は快適ではないため、今回は内装を完全に新しい素材に張り替える修理が必要となりました。

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札入れの内装に発生した剥がれやベタつきを根本的に解消するためには、劣化した内装を全て除去し、新しい素材に張り替える必要があります。 まず、外側のモノグラム・キャンバスやがま口、カードポケットなどの構造を崩さないよう、丁寧に札入れ部分を解体。加水分解を起こした内装の合成素材を完全に剥がし取ります。劣化した素材の残りが新たな剥がれの原因とならないよう、この除去と清掃の工程が非常に重要です。新しい内装材として採用したのは、耐久性が高く、ルイ・ヴィトンの内装にもよく使われるシャンタン生地です。シャンタンは、節のある糸を織り込んで作られるため、独特な横方向の筋があり、高級感と光沢を持ちながらも、非常に丈夫で摩擦に強い特性があります。劣化した合成素材のようにベタつきや剥がれを起こさないため、高湿度の環境でも安心して長くお使いいただけます。これにより、お札が内装に張り付くストレスがなくなり、快適な使い心地が復活します。新しいシャンタン生地を元の内装の形に合わせて正確に裁断し、元の縫い穴をたどりながら丁寧に再縫製します。外観はそのままに、内部機能が蘇ったことにより、これからも長くご愛用いただけます。

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札入れの内装は、劣化した合成素材が完全に除去され、新しく張り替えられたシャンタン生地によって、内装のベタつきや剥がれの問題は根本的に解消され、滑らかで快適な使い心地を取り戻しました。財布は、バッグと比べて日常で最も頻繁に、そして雑に扱われがちなアイテムです。そのため、内装がひどく劣化してしまっても、「毎日使うものだから仕方がない」「もう修理はできないだろう」と諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、今回のように革の劣化が深刻な状態であっても、可能な限り構造を活かした内装張替などの修理をご提案させていただきます。蘇った内部機能とともに、愛着あるヴィエノワをこれからも長くご愛用いただければ幸いです。以上で、今回のLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のポルトフォイユ・ヴィエノワの内装張替修理のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。