それでは、今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)にご依頼のあった「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」のハンドバッグ“レディ・ディオール”バッグ(カナージュ)を見ていきましょう。まずパッと目を引くのは明るい水色とメタリックにも見えるグレーのコントラストでしょうか。クリスチャン・ディオールのバッグの中でもカラーリングとしてもかなり珍しいものかもしれません。少なくともREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでは今までこのカラーリングの物を見たことがありませんでした。クリスチャン・ディオールのアイコンバッグであるレディ・ディオールは多種多様なバリエーションで展開されています。近年では無地のレザーだけでなく鮮やかな「Dior Chardons (ディオール シャルドン)」や、スタイリッシュな「Dior Around the World (ディオール アラウンド ザ ワールド)」モチーフのプリント等が施されたデザインのものも展開されています。2025年春夏の新作コレクションでは光沢のあるラムスキンをベースに高級感のあるカラーバリエーションを展開。チャームをカスタマイズできるショルダーベルトが付属しており、ショルダーバッグとしても使用可能です。
2025/02/21
ディオール修理リペア
Christian Dior革の剥がれ修理
こんにちはREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのは、Christian Dior(クリスチャン・ディオール)の”ハンドバッグ”の天マチ交換修理のご依頼です。Christian Diorはデザイナーであるクリスチャン・ディオール氏が実業家であったマルセル・ブサック氏の支援を受け、1946年にパリのアヴェニュー・モンテーニュに自身のクチュールメゾン「クリスチャン・ディオール」を開いたところから始まりました。当時は戦時中でしたが、クリスチャン・ディオールから発表されたコレクションは贅沢と言えるほどに生地がふんだんに使われていました。戦争によって衰退気味だったフランスのファッション業界を救って見せたのです。創設者であるクリスチャン・ディオール氏の没後は元々クリスチャン・ディオール氏に師事していたイヴ・サンローラン氏が引継ぎ、その後は多くの主任デザイナーによって支えられてきました。クリスチャン・ディオールはファッション、アクセサリー、フレグランス、ビューティーと様々な分野で今も活躍し続けています。中でもクリスチャン・ディオールのアイコンとも呼べる「レディ・ディオール」「ミス・ディオール」は発表された当時から今まで長く愛され続けています。「レディ・ディオール」は格子状のステッチが特徴的なハンドバッグです。1995年に登場し、ダイアナ元妃に贈られ愛用されたことで一躍有名になりました。当初は「カナージュ・キュイール(格子の革)」という名称でしたが、ダイアナ妃の愛称だったレディ・ダイアナへの敬意を持って「レディ・ディオール」へと改名されました。そして「ミス・ディオール」はフレグランスのラインです。これはクリスチャン・ディオール氏が幼少期を過ごした美しい花々が溢れる美しい庭の屋敷に由来しています。ボトルのキャップには可愛らしいリボンがあしらわれており、「ミレフィオリ(幾千もの花々)」を謳った調香とマッチしています。スティックタイプのライン「MINI MISS」も登場し、時代に合わせた変化を感じますね。華やかさとエレガンスが両立するその優れたデザイン性、それがクリスチャン・ディオールが今もなお多くの女性に愛され続ける理由の一つなのかもしれません。
修理リペアの実例概要
今回のご依頼内容はファスナー周りの革の剥がれについてでした。ご依頼品が到着して実際に確認をしたところ、写真の通り所々劣化して剥がれが出ている状態でした。一般的な形状のバッグのファスナーであれば劣化している細い革部分のみを交換することで修理が可能だったのですが、このレディ・ディオール(カナージュ)ではそうはいきませんでした。“天マチ”と呼ばれるバッグ上部を塞ぐように配置されている革。これが問題だったのです。依頼内容のファスナー周りの細い革を交換するには天マチ毎取り外さなくてはならないのですが、この天マチ革はハンドルを通しているハトメ(穴の開いた楕円形の金属パーツ)が付いていることや、バッグの内側に縫い付けられていることから、一度取り外すと再利用ができない構造になっていたのです。そのため依頼部分のファスナー周りの細い革の交換だけではなく天マチの革も丸ごと交換する必要がありました。実は、今回の事例のようにご依頼部分以外のパーツ等の交換・修理が必要になることも少なくはありません。バッグやお財布等はそれぞれ役割のあるパーツが組み合わさって製作されています。
それらのパーツは独立しているわけではなく、互いに影響しあっていることがほとんどです。そのため、どこかのパーツを交換したいときに一見全く関係のない位置にあるパーツの交換も必要になることがあります。こちらが今回REPAIR-SHOP HIRAISHIYAでお引き受けしたクリスチャン・ディオールのレディ・ディオール(カナージュバッグ)の“天マチ交換修理”後の写真です。剥がれが見られていたファスナー周りの細い革が新しい革に交換され見違えるようです。また、その周りの天マチ革も交換になりました。できる限りオリジナルに近いような革をお探しして交換をしておりますため、ほとんど違和感の無い仕上がりになりました。レディ・ディオールのカナージュバッグはハトメがネジで止められているため取り外しをした後に再度取り付けることが可能でした。ブランドやバッグのデザインによってはハトメ等の金属パーツは取り外しすることを想定されていないものもあり、多くのものは再利用することもできない仕組みになっているため金属パーツも代替品へ交換する必要が出てきてしまうのです。金属パーツにはブランド名が刻印されていることも多いため、事前にお知らせしております。
今回はChristian Dior(クリスチャン・ディオール)の”レディ・ディオール(カナージュバッグ)”の天マチ革交換修理をご紹介いたしました。改めて拝見しても非常に美しいバッグですね。側面のマチ革もハンドルと同じ色で、シルバーのパーツが全体の雰囲気を引き締めて見せており、どことなく近未来的なデザインにも感じられます。しかし、どんなに美しく精巧な作りのバッグでも、物である限りは劣化が付き物です。少しでも長く使い続けるには日々のお手入れと保管状況に気を配ることが大切です。使用した日はブラッシングや柔らかい布で乾拭きをして、一晩乾燥させてからしまうようにするだけでも後々の影響は少なくなります。皆さんも是非試してみてくださいね。さて、最後までお読みいただきありがとうございました。高級ブランドバッグ・財布等の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、高級ブランドの正規店では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございます。おおよその見積りが可能な無料カウンセリングサービスもございます。ぜひ活用してご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。