2023/05/13

ルイヴィトン修理リペア

ルイヴィトン|バッグ修理

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップヒライシヤ)です。今回ご紹介するのはLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のモノグラムラインのハンドバッグでございます。こちらバッグはおそらく「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)バケットPMというモデルになるかと思います。こちらのLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のバケットPMですが、現在は廃盤となっておりLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の公式サイトでも購入することは出来ないもでるとなっております。こちらのバケットPMはLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の中でも定番人気のスピーディーと同じくらいの定番人気モデルでバケツバッグともいわれ丸みのあるコロンとしたフォルムのカバンです。バケツのように広い開き口と金具がないことが特徴です。廃盤となった現在でもここ数年で人気が再燃しているLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のバッグラインです。LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでも多くリペアのご依頼やご相談を受けることからも人気の高さを垣間見れます。このLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の「バケット」の名前の由来は、そのバケツのような印象的なデザインにありますが、貴族たちの社交場であった競馬場でサラブレッドに飼料を与えるバケツからインスピレーションを受けたと言われています。今回、修理のご依頼があったLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のバケットPMの”PM”は「プチバケット」の省略で、一回り大きい「バケットGM」というモデルがあります。こちらの”GM”は持ち手のヌメ革がバッグをぐるっと一周するようなデザインになっていて”PM”とデザインが違うので見分ける時に参考にしてください。お預かりしたLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のリペア・修理内容は”内張りの交換修理”です。内張りとはLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のバッグの中の加工を指します。今回はLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYAの内張り修理についてご紹介していきましょう。

修理リペアの実例概要

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今回ご相談頂いたルイ・ヴィトンのバケットPMを見る限り、ルイ・ヴィトンの内張りによくある症状で”加水分解”による内張りの劣化かと思われます。ルイ・ヴィトンのバッグは高価なもので箱に入れたまま保管している方も多いのではないでしょうか?大切にしまっていたのに、いざ使おうと思ったときにバッグの中がボロボロではがっかりしてしまいますよね。このバッグを箱で保管するというのも実は良くない保管の仕方です。ルイ・ヴィトンのオレンジ色の箱は本来購入する際の化粧箱であり、保管箱ではありません。重厚感のある箱でついそのまま箱に入れておいてしまいがちですが、保管用には箱の中にもう一つ保管袋がついています。そもそも加水分解というのはすべてのバッグに起こる現象ではありません。ベタつきの起こる原因は使われている素材にあります。ベタつきが起こる素材というのは”合成皮革素材”です。一般的に”合皮”と呼ばれる布地にポリウレタンなどの合成樹脂を塗布し、表面を革製品に似せて作られた素材です。この合成皮革素材は湿気に弱く高温多湿な状態で保管し続けるとベタつきがおこり触れただけでボロボロと剥がれてしまいます。このような状態になってしまうと修理は不可能です。

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加水分解はお預かりしたルイ・ヴィトンのように目に見てわかる状態のものもあれば、表面には見えなくても生地の内部で加水分解が進んでおりクリーニングや使用時の刺激で症状が表に出てくる場合もございます。このような点に関しましては、修理専門店であっても事前に気づくことが難しい事例となっており、リペアや修理をご依頼頂く際にはご了承頂くようお願いしております。前述した際に加水分解が進んでしまうと修理は不可能とお伝えしましたが、加水分解が起こってしまった生地は修理での改善が難しいため軽度な加水分解の場合は革製品用のクリーナーで拭き取るなどして状態を見て頂くことが一般的です。また綺麗な状態に修理したいという方には、加水分解が起きている生地をまるごと交換する”内張り交換修理”でのご対応が可能です。ルイ・ヴィトンのバケットPMは内張り自体が落とし込みタイプといって裏地が袋状に落とし込み入り口部分を縫い付けているシンプルな製法なので修理自体は比較的難しいものではありません。逆にすべてがぬいこまれている構造だと交換修理が難しい内容となります。簡単にわかる方法としては底の生地をつまんでみて引っ張り出せれば落とし込みタイプとなります。

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こちらの写真がご依頼いただいたルイ・ヴィトンのバケットPMの内張り交換修理が完了したお品物です。内張り交換の際には以前と同じ合成皮革素材にしてしまうと再度加水分解が起きてしまう可能性があるためシャンタン生地という少し滑りの良い生地で張替えさせて頂いています。シャンタンとは縦は絹糸で、横は絹の玉糸で織られた、先練りの平織物として総称されています。 横糸が太い影響で、生地に適度な張りがあり、ブラウスなど夏の婦人用衣料に好まれて用いられています。シャンタン生地は高価な生地ですがルイ・ヴィトンのバッグをこれからも長く使い続けたいという方にはピッタリの生地です。修理後の状態はいかがでしょうか?修理前の状態から比べると驚くほど綺麗な状態になったかと思います。内張りの交換修理をするとこのように綺麗な状態になるので大変おすすめです。もちろん加水分解が起きていなくてもルイ・ヴィトンや他ブランドの交換修理が可能ですのでREPAIR-SHOP HIRAISHIYAへご相談ください。ルイ・ヴィトンの修理を多く扱う弊社の革修復師が一点ずつご希望の修理内容とお品物を見てベストな修理内容をご提案させていただきます。

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ルイ・ヴィトンの内張り交換修理がすべて完了したお品物の写真になります。またルイ・ヴィトンのバケットPMは持ち手のヌメ革の交換修理もよくご依頼頂く修理内容となっております。「ヌメ革」とは、植物の渋にも含まれる成分のタンニンを使って牛の原皮を鞣し、型押しなどの表面加工をほとんど施さずに仕上げた革です。 数ある革の中でも最も革らしい雰囲気を持つため、“革の中の革”とも呼ばれています。 ひと目で本革と分かるナチュラルな風合い、高い上質感と風格、素朴な匂いやなめらかな手触りが特徴です。このヌメ革交換を行なった直後のヌメ革は他のヌメ革と色の差がわかりやすため修理をした感が出てしまいます。この色の差というのは経年劣化(エイジング)で出来た風合いになるためどうしても出てしまう差になりますが、また使い続けていくうちに馴染んでいくので安心してご使用ください。ルイ・ヴィトンの修理、リペアを毎日数多くご依頼を頂くルイ・ヴィトン修理専門店の弊社では様々なルイ・ヴィトンを修理してきた経験と知識でルイ・ヴィトン正規店で断られてしまった修理内容も弊社でお受けできる場合がございます。ルイ・ヴィトン修理のお困り事がございましたらぜひご相談ください。