2024/01/20

ルイヴィトン修理リペア

凹側ボタン交換修理

こんにちは。Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)修理専門店のREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)です。今回Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でご紹介するのは”ポルトフォイユ・カプシーヌ”の凹側ボタン交換修理のご依頼です。Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)では長財布や二つ折り財布、コンパクトタイプの財布など、様々な形のお財布が展開されています。長財布の多くは「ポルトフォイユ」という名前が付いていますが、皆さんはポルトフォイユの意味を知っていますか?ポルトフォイユとはフランス語で財布という意味があり、語源は諸説あるようですが、「ポルト=港」、「フォイユ=葉っぱ」という二つの単語からきていると言われていて、のちにフォイユがお札や書類を意味する言葉となり、港のようにお札が出入りするところということで「ポルトフォイユ=お財布」になったと言われているそうです。Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の財布にはポルトフォイユの他にも、「ポルトモネ」と商品名に付いているものもあり、ポルトモネはフランス語で小銭入れや小さい財布という意味があります。語源はポルトフォイユと同じように、小銭が出入りするところということが由来になっているようです。「ポルトフォイユ・○○」にはお札入れがあって、「ポルトモネ・○○」にはお札入れがないものと覚えると商品名が覚えやすいですね。また、財布の名前に世界の偉人の名前を付けた商品も多く見られます。例としては「ポルトフォイユ・コロンブス」や「ポルトフォイユ・ブラザ」「ポルトフォイユ・マルコ」など数多くの名前が付けられています。皆さんが持っているLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)財布にも世界の偉人の名前が付けられているかもしれませんね。その中でも今回ご紹介する「ポルトフォイユ・カプシーヌ」は、ラインごとに違ったコーティングがされたルイ・ヴィトンの金具が特徴的で、カプシーヌは初めてルイ・ヴィトンの店舗が建てられたパリのカプシーヌ通りから名付けられたラインです。デザインは主にシンプルで落ち着いたデザインが多いですが、アリゲーター素材のワイルドな印象のものもあるので、個性をアピールすることもできます。

修理リペアの実例概要

1

それでは、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へ修理のご依頼をいただいた長財布を見ていきましょう。こちらが今回Louis Vuittonの修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)でお預かりした「ポルトフォイユ・カプシーヌ」です。カーキ色の色味がシンプルで落ち着いた印象を与えていますが、中央のルイ・ヴィトンのロゴ金具に蛇柄のような一味違ったコーティングがされていることによって、シンプルでありながらも個性が出ているお財布ですね。今回のご依頼品はカプシーヌのお財布ですが、カプシーヌは主にバッグのサイズ展開が豊富で多くのファンから人気を集めています。シンプルな台形のフォルムと、バッグ開口部に施されたルイ・ヴィトンのシグネチャーが特徴的で、内側には小物を整理しやすいポケットがあるので、機能性が高いバッグとなっています。カプシーヌは基本的に財布もバッグもシンプルでどの世代でも使いやすいので、若い世代からシニア世代まで、幅広い年齢層の方が愛用しています。

2

Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の財布のスナップボタンによく見られるのがボタンの閉まりが緩くなってしまう症状です。今回もボタンが閉まらなくなってしまったということでご依頼をいただきました。スナップボタンの凹側は上から見るとドーナツのような形をしており、内側に付いている2本の針金が凸側の突起部分を固定することによって閉まる仕組みとなっています。その2本の針金が、使用を続けていくうちに片方紛失してしまったり、形が歪んで凸側を固定できなくなってしまったりすることによってボタンの緩みが出てきてしまいます。また、2本の針金は問題がないけれど凹側のボタンが丸ごと本体から取れてしまったという事例もあります。その場合、弊社では凹側のボタンの交換を行っています。まずは破損してしまった凹側のボタンを取り外します。その後代替品のボタンを元々付いていた位置に打ち込みます。この打ち込み作業はとてもボタンに力がかかりますので、やり方を間違えるとボタン自体が割れたり変形してしまいます。また、打ち込みを丁寧に行わないと周辺や裏側の革に傷が入る恐れもあるのでこちらは長年の経験を積んだ職人ならではの技術です。

3

こちらが”凹側ボタン交換”が完了した修理箇所を近くから見た写真です。代替品のボタンはルイヴィトンの刻印が無いものへとなりますが、色や大きさはできる限り似たものを使用いたしましたので修理前と修理後を見比べてみてもあまり違いがないように思います。また、打ち込み作業を行う際にボタンが変形してしまったり周りの革に傷が付いてしまうことなく、ボタン交換を行うことが出来ました。スナップボタンが壊れてしまった時、ついつい応急処置としてやってしまいがちなのが取れたボタンを接着剤で付けてしまうことです。スナップボタンは反射板というパーツと凹パーツで本体の革や生地を挟み込み、打ち具という棒状の道具を使って固定しています。そのため、接着剤で反射板と凹パーツがくっついたとしてもスナップボタンとして機能できるほどの強度はありません。また、接着剤を使用すると周りの革や生地が白くなり硬くなってしまう現象が起こる場合がありますので、接着剤での固定はお勧めできません。さらにスナップボタンが取れそうになっていてもそのまま使い続けてしまうとボタンが取れた勢いでその周辺の革や生地に傷が入ってしまうトラブルも起こってしまいます。

4

このように、開け閉めする場所に付いているスナップボタンは使用頻度が高く、とても負荷がかかりやすいです。そのため、弊社への修理依頼も多く見られます。修理を安く済ませようと思って壊れてしまった部分を自分で直そうとすると余計にダメージを与えてしまうこともありますので、少しでもボタンの劣化が気になった場合は無理に応急処置をしようとせず、すぐにREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)へご相談くださいませ。以上で、今回のLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)の修理内容のご紹介を終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の修理専門店であるREPAIR-SHOP HIRAISHIYA(リペアショップひらいしや)では、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の正規点では断られてしまった修理内容もお受けできる場合がございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。お客様のご利用をスタッフ一同お待ちしております。