ルイヴィトン人気ラインに起こりうるトラブル

2023.12.07

1.昨今の流行と人気のモデル

昨今、女性たちの間で小ぶりなバッグが主流となっています。コーディネートとしてまとまりやすく、アクセサリー感覚で身に着ける人も増えてきました。ここでは、レディースを中心に人気を集めているルイヴィトンのモデルについてご紹介していきます。

1-1.アルマ(BB/PM)

まず一つ目が「アルマ」です。緩やかな曲線で丸みのあるかわいらしいシルエットはレディースモデルとしては定番ともいえるでしょう。見た目は女性らしいコンパクトなデザインですが、マチが広いため物の出し入れがしやすく、収納力にも優れています。キャッシュレス決済が普及し、財布一つでお買い物が完結する場面も多くなってきましたが、化粧品や飲み物なども入るバッグは外出の際に欠かせません。

特に小ぶりなアルマBBは付け替えの可能なショルダーベルトがついているので、その日のコーディネートに合わせた楽しみ方が出来るのも魅力の一つです。(アルマPMはショルダーベルトは別売りとなっています。)

1-2.スピーディ・バンドリエール20

続いてはこちら、「スピーディ・バンドリエール20」です。こちらもアルマBB同様小ぶりなサイズ感に丸みのあるシルエット。こちらは限定モデルとなっており、通常の「スピーディー」はファスナーがまっすぐ横に配置されているのに対し、「スピーディ・バンドリエール20」は側面までファスナーが配置されており、使いやすくなりました。併せて布地のショルダーストラップが付属しています。幅のあるストラップなので、使っている最中に肩が痛くなったり従来の革製のベルトのようにひびが入ったりちぎれてしまうというようなトラブルも避けられそうです。

かなり厚みのあるマチなので、携帯やポーチだけでなく少し厚みのある電子タバコやモバイルバッテリーなども収納が可能です。

1-3.ミュルティ・ポシェット・アクセソワール

続いてはポシェット・ミニポシェット・コインケースが1セットになったミュルティ・ポシェット・アクセソワール。サイズ感に合わせて収納場所を分けられるので、持ち歩くアイテムの多い女性に人気が高いデザインです。こちらも例にもれずコンパクトなサイズ感で、使いやすい多機能ボディバッグですね。

2.人気のモデルに起こりやすいトラブル

ここでは、先ほどご紹介したような人気のモデルを使っていく中で起こりうる(起きやすい)トラブルについてご説明していきます。すでに同様の症状でお悩みの方も、これからこういったモデルを購入予定の方も是非、参考にご覧ください。

2-1.ファスナーの破損・劣化

現在流行している小型バッグですが、実は使用する中でのデメリットもあります。その1つが「急な荷物」への対応です。少し遠出をする、長時間屋外にいる、など1日の予定が大まかに決まっていたりすると用事に合わせて持っていくバッグを大きめのものにするなどの対応が可能ですが、予定外のお買い物や移動中に脱いだ上着など、急に手荷物が増えることもありますよね。こういったものを無理やりバッグの中に入れてしまったりしていませんか?

力ずくで閉めようと無理やり引っ張ったりすることで、「引手部分が外れる」「エレメント(ファスナーの歯/ギザギザした部分)が欠ける・歪む」可能性があります。また、ルイヴィトンで使用しているファスナーのほとんどは金属でできているので、キズがついてしまったり雨に濡れてサビてしまったりと劣化が進んでいく中でのパーツの紛失なども生じる可能性があります。

2-2.ショルダーベルトの破損・劣化

先ほどご紹介したアルマBBなどが特に該当する内容となります。ショルダーバッグは両手が開くのでお出かけの際に重宝されるデザインですが、「根革」と呼ばれるバッグ本体とショルダーベルトをつなぐ部分に集中的に力がかかってしまうので、使用していく中でこの「根革」がちぎれてしまうという現象が起こります。

革は使用していく中で色に深みが出たりヒビが入ってきたりするものです。これらはお手入れや使用状況によって変化がなだらかになったり個体差が出たりしますが、必ず起こるもので、革で出来ている以上避けることが出来ない現象です。また、ルイヴィトン製品は根革だけでなくベルト本体もヌメ革で出来ている物が多いです。ベルトも使っていくにつれて乾燥が進み徐々に固くなり、ヒビが入ってきます。最終的には根革同様切れてしまう事もあります。

当社でも、根革がちぎれてしまったり、ショルダーベルトが経年により硬くなりひび割れてしまったバッグの修理のご依頼を多数いただいています。

ちぎれてしまったりひび割れが生じてしまったヌメ革

3.「もう使えない」と諦めてしまう前に

ある日突然ポロっと外れてしまったり、だんだん目立つヒビ割れが増えてきたり、そういったトラブルにガッカリしてしまう方も多いと思います。ショルダーベルトの根革の破損などは特に、バッグとしての機能面で大きな影響を受けるので「もう使えない」と諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。

3-1.経年劣化や破損の修理はおまかせください

こういった【頻繁に使用するお品物】についてのトラブルはパーツの破損、劣化が非常に多いです。自分でも気づかないうちにダメージが加わっています。

でも実は、そういった部品の破損・劣化もREPAIR-SHOP HIRAISHIYAでお直しが可能です。パーツを紛失してしまって、既存なパーツがお手元にない場合でも代替品にて修理いたします。もともとのパーツと近い色味のパーツにてお直しいたしますので、従来品と比較しても違和感のない仕上がりです。もちろんバッグ以外にも財布やリュックなども同様に根革やファスナーの修理が可能です。

3-2.長期保管によるトラブルもおまかせください

今回は頻繁に使用しているお品物に起こりうるトラブルを中心にご案内してきましたが、当社で多い依頼はもう1つあります。それが【長い間使用していなかったお品物】についてです。

  • ここ数年使わずに押し入れにしまっていたところカビていた
  • 久しぶりに使おうと思ったらボロボロ剥がれてしまった
  • バッグの内側がベタついている

「大切な品物の為、丁寧に箱にしまって保管していた」という方からこういったトラブルのご相談を多くいただきます。汚れてしまわないように、としまい込んだりしてしまいがちですが、実はこの保管方法におもわぬ落とし穴があるのです。ルイヴィトンのアイテムに使用されている生地の特徴を踏まえながら保管する上での注意するべき点などを詳しくまとめた記事がございますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。

【合成皮革・トアル地について】https://bag-repair.pro/blog/314/

3-3.当社ホームページで修理実績を公開中です

当社では、過去にお預かりしたお品物の修理実績をホームページにて公開しています。先ほどご紹介させていただいたパーツの交換はもちろん、その他にも染色や内装の張替えについても、まとめております。こちらの実績は、作業前と作業後のお品物の状態を公開している為、似たような劣化・破損などでお困りのかたも、修復後の状態をイメージしやすくなっております。併せて作業中の様子を切り取ったお写真や作業工程、それらを行う目的なども解説させていただいております。

現在、修理についてお悩みの方はぜひこちらの実績紹介のページもご参考になさってみてください。

↑ 画像をクリックして修理実績を見る ↑

4.まとめ

いかがでしたか?昨今の流行と人気のLouis Vuittonモデルの紹介を踏まえながら、起こりうるトラブルについてまとめさせていただきました。今回ご紹介させていただいたものは、特に多くご相談・ご依頼をいただく修理内容を中心に挙げさせていただきました。少しでも、現在同様の破損・劣化でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

今回の記事は、現行の人気モデルを中心にお話をさせていただきましたが、REPAIRーSHOP HIRAISHIYAでは現在すでに廃盤となっているモデルの修理も承っております。以下の記事に詳細をまとめておりますのでぜひご覧ください。

【廃盤ラインの修理について】

修理と一言でいっても、お品物の状態によってその度合いや修理方法は様々。今回ご案内した方法がすべてではございません。REPAIR-SHOP HIRAISHIYAではご紹介した以外にもルイヴィトンの染色や、内装部分の交換なども承っております。もちろん、ルイヴィトン以外の高級ブランドのクリーニングや修理も承っております。

当社のホームページ内にブランドごとに修理実績をまとめたページや、部品交換(修理)に際してのルイヴィトンのロゴなどに関する注意点等についてまとめたブログもございますので、ぜひご活用ください。

また、当社への修理のご依頼や、その他修理に関するご不明な点につきましては下記のリンクよりお気軽にお問い合わせくださいませ。修理ご依頼前に、破損や剥がれ等が生じている部分などに関して相談されたい場合は無料カウンセリングにて修理希望箇所のお写真を添付いただいたうえでご相談いただきますと、修理方法等ご提案・ご案内がスムーズです。各ブランドにて修理を断られてしまった場合でも、お受けできる場合がございますので、ぜひご活用くださいませ。

※ホームページ内に記載しております修理料金は、あくまでも目安としての物となります。修理内容や修理する範囲、備品(ファスナー等)の状況等によって前後いたします。修理等行うお品物を実際に確認し詳細のお見積りをご案内させていただきます。


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